軸受
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軸受(じくうけ)とは機械要素のひとつで、回転や往復運動する相手部品に接して荷重を受け、軸などを支持する部品である。すべり軸受の「バビットメタル」、転がり軸受「ボールベアリング」などがある。
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[編集] 概要
軸を正確かつ滑らかに回転させるために使用される。摩擦によるエネルギー損失や発熱を減少させ、部品の焼きつきを防ぐことが求められる。輸送機械を始め各種機械に多用されるが、それに限らず回転する部分がある機器には必ず存在する。
なお日本語では「ベアリング」というとボールベアリングやローラーベアリングのみを連想しがちだが、軸受全般の事を言う。これは第二次世界大戦後に軍需技術の民需転用で急速に普及したことなどの影響も見られる。
日本は精密ベアリングの製造で世界のトップクラスの技術を持っており、世界のベアリング生産における日本企業のシェアは3分の1を超えると言われている。
[編集] 分類
[編集] 構造からの分類
- 転がり軸受
- 玉軸受(ボール)
- ころ軸受(円筒コロ、円錐コロ、自動調心コロetc.)
- すべり軸受
- 磁気軸受
- 回転部分を磁気で支える。無重量状態を利用し、宇宙空間にある人工衛星で使用されている。
- 流体軸受
- オイルのような流体を使った軸受。流体を使用した分、傷つきにくい性質を持つ。
[編集] 受ける荷重種類の分類
- ラジアル軸受:径方向の荷重をうける。
- スラスト軸受:軸方向の荷重をうける。
[編集] その他の特徴による呼び方
[編集] 主要ベアリングメーカー
2006年のベアリング完成品の国内販売金額は約7000億円。内、日本精工34%、光洋精工28%、NTN27%、不二越6%となっている。