フェリペ3世 (ナバラ王)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
フェリペ3世(スペイン語:Felipe III, 1301年 - 1343年9月16日)は、ナバラ女王フアナ2世の王配で、共同統治王(在位:1328年 - 1343年)。フランス貴族のエヴルー伯でもあったため、フィリップ・デヴルー(フランス語:Philippe d'Évreux)とも呼ばれる。フランス王フィリップ3世の三男であるエヴルー伯ルイとその妃マルグリートの長男。このためカペー家の傍流としてフランス王位継承権を持っていた。
1319年、父ルイの死去により、ノルマンディー地方にあるエヴルー伯領を相続した。さらにその10年後にはナバラ女王フアナ2世(フランス王ルイ10世の王女)と結婚し、ナバラ王国の共同統治王となった。彼女はナバラ王国のみならずフランス北部に広い領地があり、夫妻はその血統と相まってフランスに対しても影響力を持っていた。
2人の間には8人の子供が生まれ、長男のシャルルが後に伯位と王位を嗣いだほか、長女のマリーはアラゴン王ペドロ4世の、次女ブランシェはフランス王フィリップ6世の王妃となった。
1343年、フェリペ3世はレコンキスタに参加している最中に負傷し、ヘレス(アンダルシア州)で死去した。
|
|
|
|
|
カテゴリ: ナバラの君主 | 1301年生 | 1343年没 | 歴史関連のスタブ項目