フレデリク5世 (デンマーク王)

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フレデリク5世の肖像カール＝グスタフ・ピロ作

アマリエンボー市の中心にあるフレデリク5世像。ジャック＝フランソワ＝ジョセフ・サリー作

フレデリク5世（Frederik V, 1723年 3月31日 - 1766年 1月13日）はデンマークとノルウェーの王（在位：1746年 - 1766年）。クリスチャン6世とソフィー・マグダレン王妃の息子。

フレデリク5世ははイギリス王ジョージ2世とキャロライン王妃の娘ルイーズと結婚した。2人は7人（うち2人は早世）の親となった。

クリスチャン（1745年7月7日 - 1747年6月3日）
ソフィア・マグダレーナ（1746年7月3日 - 1813年8月21日）　スウェーデン王グスタフ3世妃。
ヴィルヘルミーネ・カロリーネ（1747年7月10日 - 1820年1月19日）　ヘッセン選帝侯ヴィルヘルム1世妃。
クリスチャン7世（1749年1月29日 - 1808年3月13日）
ルイーゼ（1750年1月30日 - 1831年1月12日）　クリスチャン9世の祖母。

ルイーズ王妃は1751年12月19日に死去した。フレデリクはブラウンシュヴァイク＝リューネブルク公フェルディナント・アルブレヒ1世の娘ユリアーネ・マリーと再婚し。2人の間には新たに7人の子が生まれた。そのうち特筆すべきは次の人物である。

フレデリク（1753年10月11日 - 1805年12月7日）　クリスチャン8世の父、クリスチャン9世の王妃ルイーゼの祖父

フレデリクはまた、エルゼ・ハンセンとの間の5人の隠し子の父でもあった。

彼の時代から100年のうちに、デンマークは男子（王室の分家）が断絶する問題に直面した。これは「孫の代からから始まる継承危機」をおこし、デンマークとシュレースヴィヒ＝ホルシュタイン公国に影響した。とうとう、女系の彼の曾孫で彼の曾孫のヘッセン＝カッセル方伯家のルイーゼと結婚しているクリスチャン9世が継承した。

彼は王立デンマーク芸術アカデミー(Det Kongelige Danske Kunstakademi)をコペンハーゲンに創設し、 1754年3月31日、31歳の誕生日に公式に啓かれた。

フレデリクの個人的な影響は限られたものであった。彼はアルコール依存症だと指摘され、彼の統治のほとんどは有能な大臣たちであるA・G・マルトケ、J・H・E・ベルンシュトルフとH・C・シメルマンによって行われたことが特筆される。彼らはデンマークがヨーロッパの戦争に巻き込まれることを拒んだ。デンマークは7年戦争の時さえ中立を維持した。ロシア帝国とスウェーデンの戦闘に接近しているにもかかわらずである。

フレデリクは43歳で死に、その治世は20年であった。彼の最後の言葉は「余にとって大いなる慰みは晩年において、けして何人もわがままに攻撃しなかったことと、余の掌に一滴の血が落ちなかったことである」とあったという。

フレデリク5世は死ぬとロスキルデ大聖堂に葬られた。