フレミング右手の法則
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フレミング右手の法則(─みぎてのほうそく、英:Fleming's right hand rule)は、ジョン・フレミングによって考案された、ある方向に磁界(磁場)がかかっている導体が動いた時、導体内にかかる起電力の関係を示すものである。
[編集] 定義
フレミング右手の法則は電磁誘導の方向を覚えやすくするために考案されたものである。右手の中指と人差指と親指をたてて互いに直角の関係にしたとき、
の関係が成り立つことを示してくれるというものである。フレミングが考案した英語による原形では、
- seCond(Central) finger(中指) -- Current(電流)(起電力の方向に電流が流れる)
- First finger(人差指) -- Field(磁界)
- thuMb(親指) -- Motion of the conductor(導体の動き)
と、指の名称と対応させて覚えるものであった。日本語ではこのような対応が使えないので、それぞれの頭文字をとって中指から電磁力、あるいは親指からFBI(それぞれ力・磁界・電流の記号)などという覚え方があるが、どちらの指から始まるのかを別に覚える必要がある。
発電機の起電力の方向を示すものとして利用される。
似たようなものにモーターの回転方向に関連するフレミング左手の法則があるが、英語ではGenerator(発電機)のGとriGht(右)のGを対応させて覚えられている。