ブックカバー
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ブックカバー(英語表記:book jacket)とは文庫本や単行本などにかけるカバーの事であり、今日の日本では2つの種類がある。
- 本の発売時につけられているカバー
- 書店などで改めて本につけられるカバー
- 別途購入したり自作して作る、布や皮を用いたカバー
1についてであるが、ブックカバーには様々な用途・機能がある。まず、カバーにはその本を一目で購入者に伝えるだけの機能が求められる。そのため装丁家はその作品を理解した上でのカバーデザインが求めらえる。次に、ブックカバーには本を保護する機能が求められる。既に作られた本の汚れを取る事は困難でもカバーの汚れは交換すれば良い。そのためにカバーの交換によって本は再び新品に近いものとなる。
2については、本の痛み、汚れを避けるための用途である事は元より、あるいは読んでいる本が何かを周囲に分からせないようにするためにかける。書店や文具店などで売られているビニールや皮で出来たもの、書店で購入する際に店側がかけてくれるものに大別出来る。ちなみに、後者は日本のみの風習。
書店側で掛けてくれるものには、その書店のオリジナルデザインのものや取次店が出しているもの、出版社が出しているもの、広告が印刷されているものなどがあり、バラエティに富んでいる(最近では経費削減のため、オリジナルのブックカバーを使う本屋は少なくなってきた)。そのため、ブックカバーのコレクターなども存在する。企業広告の入ったブックカバーは1990年代に出現した。
一部では「書皮」という呼ばれ方もする。