ブライアン・ワイルドスミス
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ブライアン・ワイルドスミス(Brian Wildsmith) は絵本画家の最高峰の一人。代表作としては『マザーグース』が挙げられる。日本でも人気が高く、静岡県伊東市には「ワイルドスミス絵本美術館」がある。
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[編集] 略歴
1930年 イギリス、ヨークシャーにて誕生。
バーンズレイ美術学校およびロンドン大学芸術学部(スレイド美術学校)にて学ぶ。
同大学卒業後、数学と音楽の教師の仕事をした後、絵を描くことに専念するために画家となる。
1960年 オックスフォード大学出版局と専属契約を結ぶ。
1962年出版の『ワイルドスミスのABC』により、絵本界最高の栄誉といわれるケイト・グリーナウェイ賞を受賞。
その後も一層活発な創作活動を続け、現在までに80冊以上の絵本が出版されている。
2003年7月 ワイルドスミスの画業40年の年に、岐阜県美術館で「ワイルドスミス絵本の世界 - おとぎの国のファンタジア - 」展が開かれた。
[編集] 特徴・作風
現在私たちが知る絵本の土台を築いた一人とされている。色彩を華麗にあやつることから「色彩の魔術師」とも呼ばれており、絵画のマチエール・技法としては、水彩やグワッシュ、パステル、コラージュなどを好んで用いる。作品の随所に、ワイルドスミスの多彩な人生経験や自然界への愛情が活きている。
[編集] ワイルドスミス絵本美術館
静岡県伊東市の伊豆高原にあり、ブライアン・ワイルドスミスの絵本原画を約1,000点所蔵。年2回の企画展により原画を順次人々に紹介している。