ベルギーの国章
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ベルギーの国章は、(ベルギーのライオン、すなわち「Leo Belgicus」と呼ばれる)ベルギーの国家的象徴である1組のライオンを内に含んでいる。中央には、伝統的なライオンの象徴を包含している盾がある。この紋章は、君主制を表現する外套を基礎に構成されており、その中に前述の1組のライオンと国家のモットーを記した旗がある。この国家のモットーは、「力は団結にあり」を意味するフランス語の「L'union fait la force」かオランダ語の「Eendracht maakt macht」のいずれかである。
1組のライオンは、それぞれベルギーの国旗を持っており、一方、ベルギーの9つの州(今では10州)のそれぞれの旗が、王の外套の後ろから上がっている。外套の上部には、王冠が据えられている。
大紋章は、1837年5月17日に採用された。
[編集] 小紋章
ベルギー連邦政府によって使用されているような小紋章は、(旧ブラバント州の紋章)黄色いライオンを含む黒い盾を包含し、その上に王冠を戴いている。盾の下には、記章の帯に国家のモットーがしたためられている。盾の後ろには、2本の交差した王笏が置かれ、一方の上端は手に、他方の上端はライオンになっている。