ペグ (糸巻き)
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ペグは、ギターやヴァイオリンなどの弦楽器で使用される、弦を楽器に張るための部品。
この項では主にギターの部品として記述する。
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[編集] 概要
ペグはギターに弦を張るための部品であり、以下の役割をもつ。
- 弦を巻き取りチューニング(調弦)する。
- 弦のテンション(張力)を補正する。
- 弦振動を安定させ、振動をボディに伝える。
など楽器として重大な役割を持っている。
ギターに取り付けられている数ある部品の中で、唯一このペグだけがチューニングに関わる部品であるため、他の部品よりも重要であるといえる。
[編集] ペグの種類
[編集] クルーソン・タイプ
クルーソン社が開発したベーシックな構造をしたペグ。主にストラトキャスターに付けられている。
[編集] ロトマチック・タイプ
1950年代にグローヴァー社が開発したペグ。
ダイキャスト製のハウジングの中にギアとウォームを組み込んだ構造になっており、ハウジング内部にグリスを充填することによって半永久的に性能を持続させられる。
[編集] ロック式ペグ
[編集] スパーゼル
[編集] マグナムロック
GOTOH社によって開発されたロック式ペグ。
他のロック式ペグのようにネジで弦を固定するのではなく、弦の張力によって弦を固定するのが特徴。
構造が単純であるため、クルーソン・タイプのペグにも使用できる。