ホイッドビー・アイランド級ドック型揚陸艦
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ホイッドビー・アイランド級ドック型揚陸艦 | |
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艦級概観 | |
艦種 | ドック型揚陸艦 |
艦名 | 歴史上の史跡。一番艦はホイッドビー島に因む。 |
前級 | アンカレッジ級ドック型揚陸艦 |
次級 | ハーパーズ・フェリー級ドック型揚陸艦 |
性能諸元 | |
排水量 | 基準:11,130t 満載:15,720t(LSD-49以降は16,740t) |
全長 | 185.8m |
全幅 | 25.6m |
吃水 | |
機関 | ディーゼル 4基2軸、37,000hp |
最大速力 | 22ノット |
航続距離 | |
乗員 | 410名 |
兵員 | 500名 |
武装 | 25mm単装機銃6基 20mmファランクスCIWS2基 12.7mm単装機銃8基 RAM近接防御SAM21連装発射機1~2基 |
ホイッドビー・アイランド級ドック型揚陸艦(-きゅうどっくがたようりくかん、Whidbey Island class dock landing ship)は、アメリカ海軍のドック型揚陸艦。同型艦は12隻。後期型4隻はハーパーズ・フェリー級とも分類される。
[編集] 概要
LCACの開発・配備開始に合わせて、LCACの運用に適した艦内ドックを持つ揚陸艦として建造された。ドックの大型化のみではなく、LCACがガスタービンエンジンを搭載していることもあって、ドック内排気も考慮されている。8番艦まではLCACを4隻搭載可能で、9番艦ハーパーズ・フェリー(LSD-49)以降は、貨物搭載量を増大させ、その代わりにLCACの搭載が2隻となっている。また、前身のアンカレッジ級はタービン推進であったが、本級はディーゼル推進である。
外形としては、艦の前部に大型の箱型艦橋を持ち、後部甲板はヘリコプター甲板となっている。ヘリ格納庫はなく、固有の搭載機は持たないが、ヘリコプター甲板に2機の着艦が可能である。艦の後部がドッグとなっており、ドック口も艦尾にある。艦の中央部両舷には大型クレーンも装備している。初期の艦の武装は、艦橋トップの前後に装備されたファランクスのみであったが、その後RAMランチャーが増備されている。
[編集] 同型艦
- ホイッドビー・アイランド (USS Whidbey Island, LSD-41) - 1985年2月就役
- ジャーマンタウン (USS Germantown, LSD-42) - 1986年2月就役
- フォート・マクヘンリー (USS Fort McHenry, LSD-43) - 1987年8月就役
- ガンストン・ホール (USS Gunston Hall, LSD-44) - 1989年4月就役
- カムストック (USS Comstock, LSD-45) - 1990年2月就役
- トーテュガ (USS Tortuga, LSD-46) - 1990年11月就役
- ラシュモア (USS Rushmore, LSD-47) - 1991年6月就役
- アシュランド (USS Ashland, LSD-48) - 1992年5月就役
以下、派生型ハーパーズ・フェリー級
- ハーパーズ・フェリー (USS Harpers Ferry, LSD-49) - 1995年1月就役
- カーター・ホール (USS Carter Hall, LSD-50) - 1995年9月就役
- オーク・ヒル (USS Oak Hill, LSD-51) - 1996年6月就役
- パール・ハーバー (USS Pearl Harbor, LSD-52) - 1998年5月就役