ホテル・カリフォルニア
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ホテル・カリフォルニア | ||
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イーグルス の アルバム | ||
リリース | 1976年12月8日 | |
ジャンル | ロック | |
時間 | 43:28 | |
レーベル | アサイラム・レコード | |
プロデュース | ビル・シムジク | |
レビュー | ||
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イーグルス 年表 | ||
呪われた夜 (1975) |
ホテル・カリフォルニア (1976) |
ロング・ラン (1979) |
ホテル・カリフォルニア (Hotel California) は、1976年に発表されたイーグルスのアルバム。彼らの代表作であり、ウエストコースト・ミュージックだけでなくアメリカン・ロック史に残る名盤である。1976年におけるグラミー賞最優秀レコードを受賞している。
このアルバム制作時のメンバーは以下の5人。
- グレン・フライ(Guitars, Keyboards, Vocals)
- ドン・ヘンリー(Drums, Vocals)
- ランディ・マイズナー(Bass, Vocals)
- ドン・フェルダー(Guitars, Vocals)
- ジョー・ウォルシュ(Guitars, Keyboards, Vocals)
[編集] 概要
この当時のイーグルスは、1975年『呪われた夜』や、1976年『グレイテスト・ヒッツ 1971-1975』など、相次いで大ヒットを記録し、トップ・グループにまで登り詰めていた。そうした背景から、バンドには大きなプレッシャーがのしかかっていた。そのため、なかなか思うように曲作りが進まず、盟友であるJ.D.サウザーが呼び寄せられることとなった。バンドはなんとか苦境を乗り越え、このアルバムを完成させた。
サウンド面では、それまでのカントリー色は薄くなり、ロック・テイストが強くなっている。表題曲の「ホテル・カリフォルニア」は、歌詞の内容から様々な憶測を呼んだが、商業化したロック・スピリットを憂えたものとされている。特に、『1969年以来「スピリット」はない』との歌詞における「酒」のスピリットと「精神」のスピリットをかけている一節は、あまりにも有名である。また、「ニュー・キッド・イン・タウン」はダリル・ホールのことを歌っていると言われている。その他にも、「駆け足の人生」や「ラスト・リゾート」など、意味深な内容の楽曲が並んでいる。
ちなみに、ジャケットに写っている建物は、ホテル・カリフォルニアという名前のものではなく、サンセット通りにある「ピンク・パレス」という愛称の高級ホテルビバリーヒルズホテルである。このアルバム・ジャケットに利用されて以降、ひとつの観光スポットにもなり、のちにジュリア・ロバーツ主演の映画「プリティ・ウーマン」の舞台にもなった。
アルバムからシングル・カットされた「ホテル・カリフォルニア」と「ニュー・キッド・イン・タウン」が全米ビルボードチャートで1位を獲得。アルバム自体も全米1位を獲得し、これまでにアメリカだけで1600万枚を売り上げている。
[編集] 収録曲
- ホテル・カリフォルニア Hotel California
- ニュー・キッド・イン・タウン New Kid In Town
- 駆け足の人生 Life In The Fast Lane
- 時は流れて Wasted Time
- 時は流れて(リプライズ) Wasted Time(Reprise)
- 暗黙の日々 Victim Of Love
- お前を夢みて Pretty Maids All In A Row
- 素晴らしい愛をもう一度 Try And Love Again
- ラスト・リゾート The Last Resort