ホバギー
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ホバギーとは、テレビアニメ『戦闘メカ ザブングル』に登場する、架空の移動メカの総称である。
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[編集] 概説
『戦闘メカ ザブングル』の舞台は惑星ゾラと呼ばれている、何らかの異変で文明が壊滅した地球である。開拓当時の北米のように人跡未踏の荒野に戻ったゾラでは道路・鉄道の整備がされておらず、人々はもっぱらオフロードを踏破できるウォーカーマシンと高性能ガソリンエンジンを用いたホバー(ローター式・ジェット式)で浮遊するメカを用いてインフラの未整備に対応していた。そのためゾラでは多くのホバーメカが存在し、それらは「ホバギー」と総称されていた。
[編集] ホバギー
もっとも一般的なホバギーは機体後部に大型ローターを一基備えたタイプである。特に固有名詞では呼ばれていない。着陸用スキッドが3本あり、一番前の1本は飛行中は折りたたまれている。定員は最大2人まで。通常は1人乗りだが、シート後部のトランクカバーを外せばペイロードを犠牲にして2人乗りに出来る。上昇用ローターのみで飛行しており、前後左右へは体重移動で行なう。バイク感覚で乗れるメカだがシートベルトも無いのに15メートル程度は軽く上昇できる。ローター上部はほとんどふさがれていて巻き込みを防止するようになっている(時折荷台にも使われる)。劇中ではジロンやラグの以外にも多くのブレーカーやロックマンが使用している。
[編集] アンクル
旧式のホバギー。ローターが2基装備されバイクの左右にローターが付いたようなデザインである。燃費が悪いのか大型のマフラーから煙を出して加速する。ローターは軸まで露出しており危険な設計になっている。左右からも推進力を噴出できる構造のため、戦闘に集中できる。ブレーカーに愛用者が多い。1人乗り。
[編集] バル
イノセント専用のホバギー。曲面を多用した密閉式の機体はグラマラスホバギーとも呼ばれる。上昇用ローターを3本の着陸脚底部に備え、通常のホバギーよりもかなり大きい、機体後部に推進用のホバーノズルを別に持つ。積載能力も高く、コクピットは透明なドームに覆われている。コクピットに2人、あとは後部機体に何人か乗せられるらしい。
[編集] ホバギー以外のホバーマシン
ゾラでは重量物を運ぶためにも車輪ではなくホバーを用いる。ホバギーは飛行可能な機体だが、飛行能力のないホバーカー、あるいは飛行能力に特化したホバーヘリが存在する。
[編集] ホバーパトカー
イノセントのドーム内で試用される警備用の武装マシン。大型バイクのようなカウルを持ち3人乗り。良く似たデザインで両脇に4連装地上魚雷発射管を持ったタイプも使用された。ホバギーと違い飛行能力は無い。
[編集] ホバージープ
名前の通りジープとホバークラフトを混ぜたようなメカ。四角いカウルで覆われた機体底部にホバーローターを内蔵している。カウル上部にはむき出しの座席があり汎用に用いられる。
[編集] ロードランド
ホバートラックと呼ばれる輸送用のメカ。大きな荷台とそれを支える高出力のホバーが特徴。4基のローターを備え、重量物の運搬も可能。ローターを2基にしたロードランド・ミニもある。
[編集] ホバークレーン車
機体上部に大型のエレベーターを備え、大型メカをジャッキアップして修理を行なう特殊なメカ。出力はホバートラックよりも強化されている。
[編集] ホバーシップ
大型の兵員輸送用メカ。小型WMなら積載が可能。6基のローターを持ち純然たる軍用。
[編集] ホバーカー
イノセントのドーム内の連絡用に使用されていた。ドーム内には人造人間の警備員が存在しているために、簡素なシートも無いものから、コクピットを持つ無人誘導型まで何種類か存在している。
[編集] ホバーヘリ
[編集] RRR
スリーアールと読む。上昇用ローター2基、推進用ローター1基を備える。人造人間の使用を前提としているためローターのカバーなど安全対策はまったくなされていない、廉価版ホバギー。
[編集] ソアラ
大型のイノセント専用飛行メカ。翼を持たずホバーによる揚力とジェットエンジンで飛行している。機銃を4門備え、戦闘も可能。機体中央にイノセント用の滅菌設備とクリーンルームを備える。
[編集] フロートヘリ
1人乗りのホバギーに近いメカ。コクピットもあるが無線誘導も可能。大型のフロートが付いているので水上で離発着が可能。
[編集] テスタメントIII
IIIはローマ数字の3。2基のローターを備えるメカで3人乗り。コクピット以外に機銃座がありガンナーが乗り込む。要人輸送用の機体であり、カシム・キングも使用している。
[編集] 関連項目
カテゴリ: 戦闘メカ ザブングル | 架空の乗り物