ボイラー取扱者
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ボイラー取扱者(ボイラーとりあつかいしゃ)はボイラー取扱技能講習を修了した者、小型ボイラー取扱業務特別教育を修了した者を指す通称である。法令上の就業制限にかかわらず、小規模ボイラー、小型ボイラーに関する一定の作業をすることが出来る。
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[編集] 概要
- 小規模ボイラー、小型ボイラーを取り扱う上で必要な資格である。
- 本資格で取扱いが可能なボイラーは、小規模ボイラーがクリーニング業や小規模の製造業の工程での蒸気・温水供給に使うボイラー、学校の給食室で釜や食器洗い機の蒸気・温水供給に使うボイラー、小規模の病院やホテル・旅館、温浴施設で空気調和や給湯に使うボイラー、小型ボイラーがクリーニング業や製造業の工程での蒸気・温水供給に使う小型ボイラー、学校の給食室で釜や食気洗い機の蒸気・温水供給に使う小型ボイラー、病院やホテル・旅館、温泉施設で空気調和や給湯に使う小型ボイラーに該当する。
- ボイラーは法令上、伝熱面積等の大小の順に次の4段階に区分されている。なお、上位の資格には下位の取扱権限も含まれるため、たとえば免許を有する者が改めて技能講習を受けたり、技能講習を受けた者が小型ボイラーを取り扱う前に改めて特別教育を受けるなどの必要はない。
- ボイラー(特級、一級又は二級ボイラー技士免許が必要)
- 小規模ボイラー(上記免許又はボイラー取扱技能講習修了が必要)
- 小型ボイラー(上記免許、技能講習修了又は小型ボイラー取扱業務特別教育修了が必要)
- 簡易ボイラー(資格不要)
[編集] 技能講習
- 社団法人日本ボイラ協会の各支部が主催する。2日間(14時間)の学科講習の後、修了試験が行われる。実技はない。
- 受講資格に制限はない。
[編集] 講習科目
- ボイラーの構造に関する知識
- ボイラーの取扱いに関する知識
- 点火及び燃焼に関する知識
- 点検及び異常時の処置に関する知識
- 関係法令
- 修了試験
[編集] 特別教育
- 各事業所(企業等)又は社団法人日本ボイラ協会(支部)が実施する。2日間(11時間以上)にわたり学科教育(7時間以上)と実技教育(4時間以上)を修了することとなる。
- 受講資格に制限はない。
[編集] 講習科目
- 学科
- ボイラーの構造に関する知識
- ボイラーの附属品に関する知識
- 燃料及び燃焼に関する知識
- 関係法令
- 実技
- 小型ボイラーの運転及び保守
- 小型ボイラーの点検