ボブ・アラム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ボブ・アラム(Bob Arum、1931年12月8日 - )は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ブルックリン生まれのプロボクシングプロモーター。同じ米国の黒人プロモータードン・キングとは、1970年代半ば以来の30年来のライバルであり、かつ、プロボクシングの本場で競争の厳しく新陳代謝激しい業界に置いて、2強プロモーター時代を長らく続けている辣腕としても知られている。またユダヤ系アメリカ人としても知られている。
1981年9月16日に行われた、シュガー・レイ・レナードVSトーマス・ハーンズのWBA&WBC世界ウェルター級タイトルマッチ統一戦をプロモートしたことに代表されるように、ヘビー級に偏重するきらいのあるライバルのドン・キングにくらべ、重量級・中量級に偏重しない傾向があり、また近年最大級のスターボクサーオスカー・デラ・ホーヤのプロモーターをキャリアの中期までつとめた。
[編集] 人物・評価
ニューヨーク州立大学を卒業後、ハーバードのロウ・スクールで法学を修めたエリートで、1966年、プロモート業に乗り出すまでは司法省の企業担当弁護士として企業の脱税問題や独禁法にからむ問題を担当していた異色のキャリアの持ち主である。
スキャダル続出のドン・キングに比べ一見トラブルの少ないイメージがあるが、海千山千の業界を生き残ってきたことからも分かるようにトラブルも少なくなく、過去に傘下の選手から何度もプロモート権やマネージャーの権利やファイトマネーなどめぐって裁判沙汰になったことがあり、さらに前述のオスカー・デラ・ホーヤも途中、彼の主催するトップランク社から離脱している。
[編集] 外部リンク
カテゴリ: ボクシング | ニューヨーク州の人物 | 1931年生 | ボクシング関連人物のスタブ項目