ノート:ボース＝アインシュタイン凝縮
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
超伝導は電子相関が強すぎてボース=アインシュタイン凝縮の例では無いそうです。 クーパー対をボース粒子と見るには無理があるらしい。 超流動も例としては適切で無い気がします。フェルミ粒子であるHe3でも超流動を 起こすから。 やはり最近話題になっているレーザー冷却でのアルカリ金属、アルカリ土類金属 のボース=アインシュタイン凝縮のみに絞った方が良い気がします。 Azu
ヘリウム３はちょっと面倒な話で即答は出来ないのですが、ヘリウム４の超流動が まぎれもないボース＝アインシュタイン凝縮であるのは事実であり、適切でないと は思えません。超伝導の話は、クーパー対として凝縮状態を作っているのは事実な のですが、これはちょっと調べてみます。61.198.255.9 15:02 2003年12月8日 (UTC)
了解です。ただ、ヘリウム４の超流動に関しては原子間距離が近すぎてアインシュタインが予言した 理想ボース気体とはかけ離れた高密度の状態であり、原子間の斥力がの相互作用が本質的な 役割を果たしているとのこと。ヘリウム４を例にあげるのはあまり自信がありません。 Azu
お返事感謝です。おそらくボース凝縮を広く考えるか、狭く考えるかの差のように 思えてきました。自分は、ボース（或いはクーパー対のようなボース的な）粒子が、 一つの量子状態に落ち込む（占有する）する現象をボース凝縮として、その意味で は超伝導も超流動（ヘリウム４の場合）もボース凝縮が関わる現象と考えて記事に 載せました。ご指摘の通り、アインシュタインの予言した意味で考えるなら、超伝 導や超流動は異なるものとなってしまいますが、自分はこれを棄却すべきとは思え ません（記事を修正する必要はあると思われますが）。61.198.255.9 15:28 2003年12月8日 (UTC)
61.198.255.9です。とりあえず調べた範囲で記事を修正、変更しました。確かに ご指摘の通り、超伝導に関しては、それをボース凝縮と断じるのには無理があると 感じました。ただ、文献やオンラインの情報を調べると、例えば「物性科学事典」 （東京書籍）の、ボース＝アインシュタイン凝縮の記事で、”超伝導現象はボース 凝縮した状態とみなせる”（文面は少し変えてます）とあります。また同書の、 超伝導の記事では、”クーパー対がボース凝縮を起こす”とあります。オンライン の情報にも、信用に足るところの記述に同様なものがあります。自分もこのクーパー 対の凝縮現象は、少なくともボース凝縮とみなすことができるものと思います。その 意味で、ウィキ上の本記事に載せることは意味のあることと考えます（記事の最後に 言及することにしました）。
ヘリウム４の超流動に関しては、これもご指摘の通り超流動を起こす状態は、理想 ボース気体のようなものでなく、液体状態であり、ヘリウム原子自身の斥力の問題 がありますが、文献やオンラインの情報を見る限り、ヘリウム４の超流体部分は、 ボース凝縮していると考えて良いと思います。これに関しては、googleにおいて、 ”ボース‐アインシュタイン凝縮とは”というキーワードで検索して、２番目にヒット する、大阪市立大学の坪田先生の「ボースアインシュタイン凝縮とは何か」 （PDF形式のファイルです）が役に立ちました。この中で、液体ヘリウム（ヘリウム４） の超流動に関して、ボース凝縮が起こっていることを、1980年代に中性子散乱の実験で 確認されたとあります（それ以上の詳細は不明）。61.198.251.247 10:01 2003年12月9日 (UTC)
