マスク2
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『マスク2』(Son of the MASK)は、2005年のアメリカ映画。1994年のジム・キャリー主演の『マスク』の続編である。 ギャガ・コミュニケーションズ提供/ギャガ・ヒューマックス共同配給/東映配給協力。
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[編集] あらすじ
アニメ作家志望のティムは愛犬オーティスの拾ってきたマスクを付けハイテンションなグリーンマン、マスク・ティムに大変身!!全く盛上がらなかったパーティを、減らず口に摩訶不思議なコスプレやダンスや歌を展開し、会社の仮装パーティを大いに盛り上げたあとにそのまま家に飛んで帰り、妻トーニャと情熱的な一夜を交わし、9ヶ月後にマスクの子アルビーを誕生させる。子育てや仕事のスクラップに苦戦するなか、本来のマスクの持ち主、最高神オーディンの末っ子「災いの神ロキ」が現れマスクの引き換えにと息子アルビーを連れ去ってしまった。ティムは仕事から帰って来たトーニャとオーティスと共に再びマスク・ティムに変身してアルビーの救出に向かう。
[編集] キャスト
- ティム・・・ジェイミー・ケネディ(声:ココリコ 田中直樹)
- ロキ・・・アラン・カミング(声:ココリコ 遠藤章造)
- トーニャ・・・トレイラー・ハワード(声:ベッキー)
- オーティス・・・ベアー(va:リチャード・スティーブン・ホービッツ)(声:高木渉)
- アルビー・・・リアム&ライアン ファルコナー(声:金田朋子)
- Drニューマン・・・ベン・スタイン(声:滝口順平)
- オーディン・・・ボブ・ホスキンス(声:内海賢二)
[編集] スタッフ
- 監督:ローレンス・グーターマン
- 脚本:ランス・ガゼイ
- 製作:エリカ・ハギンズ、スコット・クルーフ
- 音楽:ランディ・エデルマン
- VFX:ILM
- 視覚効果:ティペット・スタジオ
[編集] 評価
『マスク』の続編とはいうが、キャストが一新されストーリーにも前作との関連性はあまりみられない。そのためもあってか本国アメリカを含め、あまりヒットしなかった。全体的に酷評が多く、ゴールデンラズベリー賞(ラジー賞)の最低続編賞を受賞している。実は前作の『マスク』と比べVFXは格段に進化しているのだが、エンターテイメントとして前作に遠くおよばなかった、といえるだろう。
前作の踏襲をのぞんだひとたちから「ジム・キャリーが主演じゃないマスクなんてマスクじゃない!」「こんな続編なんか待ってなかった!」などの感想が多く寄せられた。しかし、「続編として観るのではなく、単純に新しい作品として(新・マスクとして)観れば面白い!」という意見や、「ジム・キャリーのマスクには敵わないが話の筋は面白かった。」という声もないわけではない。ちなみに恋愛コメディだった前作に対し、今作は主人公とその家族とが織りなす家庭愛コメディとなっている。雰囲気としては赤ん坊と犬の『トムとジェリー』といった感じである。