マツダ・シャンテ
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マツダ・シャンテ(Chantez)とは、1972年に発売された360 cc軽乗用車である。
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[編集] 概要
ボディタイプはキャロルとは異なり2ドアのみだったが、当時クラス最長だったホイールベース(2,200 mm)のため他車に比べると室内は広々していたという。また、FRレイアウト故にリアシートバックが前方に可倒し軽乗用車クラス最大級のラゲッジルームが実現するなど実用性に長けていた。
当初、マツダはこのシャンテにシングルローターのロータリーエンジン(RE)を搭載する計画だったが、同業他社からの圧力によって頓挫したと言われている。実際には、商用車マツダ・ポーターキャブ用の空冷2気筒2サイクルエンジンをベースに水冷化したエンジンが採用された。車両重量490 kg、最大出力35 PS/6,500 rpm。
[編集] 歴史
- 1972年
- 1970年に生産を中止した初代キャロルの後継車として発売
- 1975年
- 生産終了。以降、1989年までマツダの軽自動車は軽トラック・ポーターキャブのみを生産し、軽乗用車部門から撤退することとなる。
[編集] チューニングカー
RE雨宮が当時のキャロルRE化(当初はキャロルとして販売する予定であった)の発売頓挫からのオマージュなのかRX-7用REを移植したチューニングカー、「REシャンテ」を発表したこともある。 最終的にはK26タービン(KKK製)を使用した12A3ローターターボエンジンへ換装されている。
[編集] 車名の由来
- フランス語で「歌う」「歌おう」といった意味。
[編集] 外部リンク
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