モバイルディスク
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モバイルディスクとは、東芝が製造販売する、1.8インチ径のPCカード型ハードディスクドライブ(HDD)である。
[編集] 概要
TypeIIIではなく、TypeIIのPCカードと同じ寸法の筐体に1.8インチHDDを組み込んだ製品である。2001年現在の最大容量は5GB。
PCカードと同じインターフェースを持つが、HDDであるため、低価格で大容量化することが可能であり、容量当たりの価格は他のメモリーカードより安価であった。ノートパソコンなどのリムーバブルメディアとして単体販売されているほか、内蔵部品として使用されていた。以降の大容量1.8インチHDDは内蔵部品専用としてのみであり、単体販売はされていない。
大容量で安価という利点があるものの、HDDであるため、モーターによってディスクを駆動していることから加重や衝撃に弱く(軽量なので3.5/2.5型HDDよりは衝撃に強い)、発熱や消費電力が大きいという欠点もある。書き換え回数の制限が厳しいフラッシュメモリに比べ、頻繁に書き換える用途には適している。
基本的にはPCカードインタフェースを備えているパソコンで利用できる。従来のTypeIIIの寸法の1.8インチHDDと違い、TypeIIのスロットしかない薄型ノートパソコンでも使えるようになり、マイクロドライブが出るまでは重宝された。