ヤン・ステーン
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ヤン・ステーン(Jan Steen,1626年 - 1679年1月1日)はオランダ・ライデン生まれの画家である。17世紀のバロック期に活躍した。
彼は静物画、肖像画、歴史画、宗教画など様々なジャンルの作品を800ほど制作したが、特に有名なのは農民を描いた風俗画である。酔っ払った人々の乱痴気騒ぎ、結婚式、ピクニック、意地悪をされて泣く子供の姿などをユーモラスに描いている。また、教訓的な寓話やことわざを題材にしたことも多い。彼は兼業で居酒屋を経営しており、そこで人々を観察していたと思われる。
しばしば作品に家族をモデルとして用い、自分もよく登場させている。
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[編集] 主な作品
- 「のんき者夫婦」 エルミタージュ美術館
- 「宿屋の外で九柱戯をする人々」 ナショナルギャラリー (ロンドン)
- 「ヴァイオリン弾きとカード遊びをする人々がいる居酒屋」 ウィンザー城王室コレクション
- 「リュート奏者に扮した自画像」 ティッセン=ボルネミッサ美術館
- 「自画像」 アムステルダム国立美術館
- 「聖ニコラウスのお祭り」アムステルダム国立美術館
- 「病気の婦人」アムステルダム国立美術館
- 「この親にしてこの子あり」 マウリッツハイス美術館