ユンカースJ1
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ユンカースJ1はヒューゴー・ユンカースが1915年に製作した航空機である。ユンカースの最初の機体で、まだスチール製ではあるが全金属製、支柱などのない片持単葉という先進的な設計の機体であった。J1はユンカースの社内記号で第一次世界大戦のドイツ軍の命名法では単葉機のE1と呼ばれることもある。逆に後のJ4が軍の名称ではJ1と呼ばれることもある。
材料は0.1mmから0.2mm厚の鋼板を使っている。ユンカースがジュラルミンを使用するのは1917年のJ4からである。重量が937kgになってしまい、同時期のフォッカー EIIIが400kg程度であるのに対して重量過大であった。1915年12月12日に初飛行した。1機のみの試作で終わった。そのほかエンジンの冷却水の熱を推力の助けにするノズル型のラジエターを使用していた。
[編集] 要目
- 乗員: 2 名
- 全長:8.62 m
- 全幅:12.95 m
- 全高:3.11 m
- 翼面積:24.60 m2
- 翼面荷重: 4,75kg/m2
- 空虚重量:937 kg
- 全備重量:1,170 kg
- エンジン:ダイムラーD II 6気筒 88 KW
- 最高速度:170 km/h @sea level
- 航続距離:230 km
- 上昇時間:2.000 m まで 32 min