ラインネット
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ラインネットは放送局における番組伝送方式の一つ。
テレビ・ラジオなどの番組を、その地域以外で放送する場合に伝達手段が必要となり、専用線や無線中継、通信衛星などを用いて伝送する。主に同時に放送される場合に使われるが、受け手側で録画・録音して時差放送される場合もある。テレビの場合、マイクロ波を伝送手段として使うためにマイクロネットとも呼ばれる。他にテープ媒体を使って物理的に送付するテープネットがある。
放送黎明期、特にテレビにおいてはラインネットの設備自体が限られており、テープネットによるものが多かった。さらに送り手が複数あっても、地方単位で伝送設備が一系統しかなく、その地方での生ネット番組は同じ編成になる場合が多かった。テレビネットワークの加盟組織が、九州地方（やや開局が遅かった佐賀を除く）の民放テレビ第一局目はJNN、四国地方の民放テレビ第一局目はNNN・NNS系列になっているのはこのためとも言われている。
テレビのラインネットは前述のマイクロ波による無線伝送が主流であったが、近年はメタルケーブルに比べ伝送情報量が飛躍的に増えた光ファイバーによる専用線を活用して構築されている場合が多くなった。
ラジオのラインネットは主に専用線を使って伝送されている。初期には放送波を直接拾って伝送していたこともあるらしい。また、電話音声のような音であったが、これも情報量が多い高速ディジタル回線に置き換えることにより改善されている。また、一部ネットワークでは通信衛星による伝送を行っている。
