ラスト・ハーレム
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ラスト・ハーレム(Harem Suare)は、1999年の映画。イタリア・フランス・トルコ合作。
[編集] あらすじ
イタリア人の少女サフィエは、20世紀初頭オスマン・トルコ帝国のスルタンのハーレムに売り飛ばされた。彼女は、なんとかスルタンの目に止まり、寵姫となって権力を握ろうと 決意する。また、ハーレムに仕える黒人奴隷で宦官のナディールも、サフィエと同じく、 誰かスルタンの寵姫と結び付き、宮廷の権力を掌握しようと狙っていた。 そんな中、サフィエの美貌と賢さに注目した彼とサフィエは連携し、サフィエをスルタンの寵姫に押し上げ、権力を掌握する事を画策する。そして念願通りに、寵姫に登りつめたサフィエ。 しかし、二人は帝国内の凄まじい権力闘争の中に、身を投じていく事にもなっていく。 やがて、単なる利用相手としか互いに相手を見ていなかったはずの二人にも、いつしか禁断の愛が芽生えていく事に。また、帝国にも崩壊の足音が近づいていた。おそらく、この映画のヒロイン、サフィエのモデルは、15世紀に実在した、ムラト3世の妃でヴェネツィア生まれの女性サフィエ・スルタンがモデルになっていると思われる。
[編集] スタッフ
- 監督:フェルザン・オズペテク
- 脚本:ジャンニ・ロモリ&フェルザン・オズペテク
- 撮影:パスクァーレ・マリ
- 音楽:ピヴィオ&アルド・デ・スカルツィ
[編集] キャスト
- マリー・ジラン:サフィエ
- アレックス・デスカス:ナディール
- ルチア・ボゼ:老女サフィエ
- ヴァレリア・ゴリノ:アニタ
- マリック・ボーウェンズ:ミトハト
- クリストフ・アキヨン:スンブル
- セルラ・ユルマズ:ギュルフィダン
- ハルック・ビルギネル:アブデュルハミト