ラピタ人
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ラピタ人(英:Lapita)は、人類史上初めて遠洋航海を実践し、太平洋の島々に住み着いたと思われる民族。
1952年、ニューカレドニアで発見された土器が「ラピタ土器」と命名されたことから、この文化がラピタ文化と呼ばれるようになった。ポリネシア文化の源流とする考えが有力である。
今からおよそ3600年前にメラネシアで発生、高度な土器文化を持ちラピタ土器を残した。
その後、2200年ほど前に西ポリネシア(サモア・トンガ)に波及した。その後ポリネシアでは土器文化は消失したが、それと同じ頃、東部ポリネシアへの植民が開始されたとされている。
ルーツは不明だが、台湾の土器との関連性が考えられている。ただしその間のインドネシア付近との関係はいまだに不明である。わずかに発見されている人骨から、人種的には現在のポリネシア人に似た大柄な人々だったらしいと言われている。
[編集] 関連項目
- ラピタ土器