リチャード・アンダーソン (俳優)
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リチャード・アンダーソン(Richard Norman Anderson、1926年8月8日-)は、アメリカ合衆国ニュージャージー州ロング・ビーチ地方出身の映画俳優。
デビュー当初は、ワイルドで土臭く野性味あるキャラクターで戦争映画やミステリー映画に脇役で出演して重宝されたが、1970年代以降は一転して知的で温厚な中年男性の役柄を多くこなすようになった。映画よりもTV出演がキャリア大半を占めていたが、作品にも恵まれ知名度を上げた。なかでも、リンゼイ・ワグナー主演の傑作SFシリーズ『地上最強の美女バイオニック・ジェミー』シリーズでのオスカー・ゴルドマン役が当たり役となり、日本でもお馴染みの顔となる。尚、この作品は同時期大ヒットした『600万ドルの男』シリーズからのスピンオフ作品であり、ゴールドマンもまた、レギュラーのキャラクターであった。ドラマではジェミー扮するリンゼイ・ワグナーを田島令子が、ゴールドマンに扮したアンダーソンを勝部演之がそれぞれ吹き替え、好評を博し、なかでもジェミーが劇中、ゴールドマンを常に「あら、局長さん」と挨拶する台詞が多く登場した為か、日本国内では、アンダーソンという俳優名よりも2作品で登場した「局長さん」という呼称で覚えられたことは有名である。
同じころ、日本合作映画『野性の証明』でも起用され、出演している。その後も、単発のTV映画に主演したり、『ナイトライダー』シリーズや大型TV映画『ケインとアベル』などのTVドラマにゲスト出演する傍ら、映画でも渋味のある魅力を披露。80年代、相次いで続編が登場し復活したジェミーシリーズでも、もちろん局長さん役で再登場して見せ、日本のファンを喜ばせた。
[編集] 主な作品
- 頭上の敵機 1949年
- ミズーリ横断 1951年
- 三つの恋の物語 1953年
- ブラボー砦の脱出 1953年
- 禁断の惑星 1956年
- 突撃 1957年
- 長く熱い夜 1958年
- ダッジ・シティ 1959年
- 強迫/ロープ殺人事件 1960年
- 南太平洋ボロ船作戦 1960年
- ひとりぼっちのギャング 1963年
- 逃亡者 TVシリーズ 1963~67年
- セクシー・ダイナマイト 1964年
- トラ・トラ・トラ! 1970年
- 疑惑のメロディ 1970年
- 警部ダン・オーガスト 1970年
- 死人に口なし 1970年
- SF火星の謎/アストロノーツ 1971年
- 刑事コロンボ TVシリーズ/ゲスト 1971年
- さよならコール先生 1972年
- 600万ドルの男/対決!サイボーグ国際誘拐シンジケート 1973年
- 600万ドルの男 TVシリーズ 1974~78年
- 地上最強の美女バイオニック・ジェミー TVシリーズ 1976~78年
- 野性の証明 1978年
- 真珠湾 1978年
- 大西洋を乗っ取れ! 前篇/後篇 1979年
- ナイトライダー TVシリーズ/ゲスト 1982年
- アイバンホー 1982年
- ケインとアベル 1985年
- バイオニック・ジェミー/甦った地上最強の美女 1987年
- ケネディ家vs. FBI長官フーバー 1988年
- バイオニック・ウォーズ 1989年
- グラス・シールド 1994年