ルクセンブルクの軍事
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ルクセンブルクの軍事について記載する。
[編集] 概要
ルクセンブルクは、ドイツとフランスに挟まれた位置にあり、そのため両国間の戦争の影響を何度も受けてきた。第一次世界大戦および第二次世界大戦中においてはドイツに占領された経験を持つ。
第二次世界大戦後は北大西洋条約機構に加盟し、域内にはNATO軍が駐留している。ルクセンブルク自体は、小国であり、独自の軍としては、小規模な陸軍を持つのみである。海軍と空軍は保有していない。
ルクセンブルク陸軍は、文民統制下にあり、大臣の責任下にある。軍は完全志願制であり、約800名の軍人と約100名の文官で構成されている。
1994年からはヨーロッパにおける国際部隊である欧州合同軍(Eurocorps)に部隊を派遣し、旧ユーゴスラビア地域でのUNPROFORやIFOR、SFORの任務に就いている。また、アフガニスタンのISAF支援にも派遣されている。
[編集] ルクセンブルク陸軍
ルクセンブルク陸軍は4個中隊で構成されている。なお、兵士の入営期間は18ヶ月となっている。
- A中隊
- 欧州合同軍ルクセンブルク派遣団となっている。本部小隊、小銃二個小隊、TOWミサイルを装備した対戦車小隊の4個小隊で構成。
- B中隊
- 教育部隊。各種講座を開講。
- 訓練中隊
- 入隊してきた兵士に対し、兵士としての基礎訓練、運転技術の教習、肉体鍛錬を行う。
- D中隊
- ルクセンブルク偵察中隊として、NATO指揮下にある。構成はA中隊と同じ、4個小隊構成。