ルピア
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ルピアは、インドネシアで使用されている通貨。ISO 4217の通貨コードはIDRである。補助通貨はセン。1ルピアは100センである。
変動通貨制を取っており、9千ルピア=1米ドル前後である。しかし、2005年8月に入り安値となり、1米ドルが1万ルピアを超える安値更新が続いている。 1ルピア=0.01334365242円である。(2007年2月23日現在)
[編集] 貨幣
ルピアはインドネシアの中央銀行であるインドネシア銀行が発行している。
現行紙幣は、1,000ルピア、5,000ルピア、10,000ルピア、20,000ルピア、50,000ルピア、100,000ルピアの6種類で全て1998年以降に発行された物である。100,000ルピアは紙ではなくポリマー(プラスチック)の紙幣であったが、2005年1月に発行された新紙幣では再度紙製に戻った。この紙幣と同時に20,000ルピア紙幣も新タイプに変わった。その後2005年10月には50,000ルピアと10,000ルピアも新紙幣が発行された。
紙幣の肖像は、10万はスカルノ大統領の肖像だが、5万、2万はインドネシア国歌の作者(W.Rudolf Soepratman)や教育の父(Ki H.Dewantara)といった文化人、1万、5,000、1,000は何れもオランダからの独立運動で活躍した国民的英雄の肖像が描かれ、特に10,000ルピア紙幣には唯一の女性肖像として、インドネシアでは最も著名な女性の一人、チュ・ニャ・ディン(Tjut Njak Dhien)の若い時代の肖像が描かれていた。
硬貨は25ルピア、50ルピア、100ルピア、500ルピア、1,000ルピアが発行されている。
インフレにより現在では補助通貨のセンの単位の紙幣・硬貨とも発行されておらず、流通もしていない。