ルリタニア・テーマ
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ルリタニアテーマとは、冒険小説のジャンルの1つで、小説家田中芳樹の造語。
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[編集] 概要
ルリタニアテーマとは、田中芳樹の定義では「近代または現代のヨーロッパ大陸の一角に、架空の小国を設定し、そこを舞台に大冒険をくりひろげるお話」[1]のことだが、架空の国の名が出てくるだけでその国が舞台ではない物語もあるため、広い意味では「現実の世界が舞台でありながら架空の国が登場する冒険物語」のことである。キーパーソンが架空の国の少女で、少年がその少女を守るといった内容が多い。ルリタニアテーマという名前は、アンソニー・ホープの小説『ゼンダ城の虜』に登場する架空の国ルリタニア王国に由来する。米英においては、ルリタニア王国というのは冒険とロマンの王国の代名詞として広く知られていて、辞書に載っている言葉でもある。SF評論家ジョン・クルートは、ルリタニアテーマの持つ大きな要素として、「通常の文明世界とは地続きでありながら、同時にそれを逸脱した、おとぎ話の領域であること」「ノスタルジアの空気に満ちていること」という2つの点を挙げている。
[編集] 主なルリタニアテーマの作品
[編集] 日本の小説
- 田中芳樹『アップフェルラント物語』
- 小泉喜美子『ダイナマイト円舞曲』
- 豊田有恒『少年エスパー戦隊』
- 赤城毅『虹のつばさ』
[編集] 海外の小説
- アンソニー・ホープ『ゼンダ城の虜』
- エドガー・ライス・バローズ『ルーター王国の危機』
[編集] 漫画・アニメ・映画・ゲーム
[編集] 参考文献
- 『アップフェルラント物語』徳間文庫
- 『カルパチア綺想曲』光文社文庫
[編集] 関連項目
- 冒険小説
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