レディース・アンド・ジェントルメン (ELP)
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レディース・アンド・ジェントルメン | ||
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エマーソン・レイク&パーマー の アルバム | ||
リリース | 1974年7月(UK) | |
録音 | 1973年-1974年 | |
ジャンル | プログレッシブ・ロック | |
時間 | 53:44 / 55:54 | |
レーベル | マンティコア | |
プロデュース | グレッグ・レイク | |
レビュー | ||
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エマーソン・レイク&パーマー 年表 | ||
恐怖の頭脳改革 (1973) |
レディース・アンド・ジェントルメン (1974) |
ELP四部作 (1977) |
レディース・アンド・ジェントルメン(Welcome Back My Friends To The Show That Never Ends...Ladies and Gentlemen)は、エマーソン・レイク・アンド・パーマーのライブ・アルバム。
目次 |
[編集] 収録曲
- A面(ディスク1)
- ホウダウン
- 聖地エルサレム
- トッカータ
- B面(ディスク1)
- タルカス
- 噴火
- ストーンズ・オブ・イヤーズ
- アイコノクラスト
- ミサ聖祭
- マンティコア
- 戦場~エピタフ
- C面(ディスク1)
- タルカス
- アクアタルカス
- 石をとれ:スティル…ユー・ターン・ミー・オン~ラッキー・マン
- D面(ディスク2)
- ピアノ・インプロヴィゼイション
- 石をとれ
- ジェレミー・ベンダー~シェリフ
- E面(ディスク2)
- 悪の教典♯9 第1印象
- F面(ディスク2)
- 悪の教典♯9 第2印象
- 悪の教典♯9 第3印象
[編集] 内容
[編集] 意図
ELPの結成4周年記念アルバム。「海賊盤対策」という特殊な事情でリリースされた「展覧会の絵」を別にすれば、ELPにとって初めての公式ライブ・アルバムである。
[編集] 収録日
公式には、1973年から1974年にかけて行われたワールド・ツアーの中からライブ音源を選んで制作された、とされている。キース・エマーソンのコメントによると、メインの音源となったのは1973年11月のロスアンゼルス/アナハイムで2日に渡って行われたコンサートで、その両方を録音して、出来の良い方をアルバムに収録している。
[編集] 選曲
この時点でのELPのベスト・アルバムに相当する曲が収録されている。また、本作の発売時にグレッグ・レイクやカール・パーマーがインタビューの中で「ELPの現時点でのライブの全貌である」、「アルバムを最初から順番に聴けば、ライブを全部聴いたのと同じ」という意味の発言をしている通り、グレッグ・レイクがキング・クリムゾンの時代にレパートリーにしていたエピタフや、キース・エマーソンによるピアノ・インプロヴィゼイション、カール・パーマーによる悪の教典♯9内のドラム・ソロなど、ライブならではの曲も収録されている。ただし、通例ならアンコールで演奏される「ロンド」は収録されていない。
[編集] 題名
英語の原題は、1974年4月18日に行われたウェムブリー・エンパイヤ・プールでのコンサートに於いて、司会のアラン・フリーマンが言った紹介の言葉が使われている。この日は、ELPの1年半ぶりのイギリス・ツアーの初日であり、エンパイヤ・プールでは、この日を含めて4日連続でライブが行われた。
"Ladies and Gentlemen..."よりも前の部分は、元々は「悪の教典♯9 第1印象」の歌詞の一部である。この曲はオリジナルのスタジオ版『恐怖の頭脳改革』のLPでは収録時間の制約から第1印象はA面、B面にパート1、2に分割収録されていたが、このパート2の最初の歌詞が"Welcome back my friends to the show that never ends"だった。(ちなみに、再結成後の『ライブ・アット・ロイヤル・アルバート・ホール 』もこのパート2から始まっており、コンサートの第一声が"Welcome back..."になっている。)
[編集] 編集
発売当初は3枚組LPであり、収録可能時間の制約から、タルカスの「戦場~エピタフ→アクアタルカス」のつなぎが「B面フェード・アウト/C面フェード・イン」となっていた。CDでは「A/B/C面」と「D/E/F面」がそれぞれ1枚のディスクに納められているため、この部分は繋がっている。
[編集] 評価
イギリスでは最高5位、アメリカでは最高4位まで上昇している。今までのアメリカでの最高位は「トリロジー」の5位である。従って発売時にアメリカで最も順位が高かったELPのアルバムが本作という事になる。