レドニッツ川
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レドニッツ川(レドニッツがわ、Rednitz)は、ドイツ、バイエルン州のフランケン地方を流れる川で、レグニッツ川の左岸側、すなわち南側の源流である。
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[編集] 流域
この川は、海抜342mのロート郡ゲオルゲンスミュントでフレンキッシェ・レーツァト川とシュヴェービッシェ・レーツァト川とが合流して形成される。
レドニッツ川はここから北に向かい、ロート、ビュッヒェンバッハ、レドニッツヘムバッハ、シュヴァーバッハ、シュタイン、ニュルンベルク、オーバーシュバッハ、ツィルンドルフを経てフュルトに至り、その旧市街の北西部で東から流れてくるペグニッツ川と合流し、レグニッツ川となる。
[編集] 水門・堰
- ニュルンベルク近郊シュタインのファーバーカステル社工場横の堰と水門
- ニュルンベルクの西部地域にある大きな発電所横の堰と水門
- フュルトの西部地域にあるシュタットハレの下流にある堰と水門
[編集] 支流
レドニッツ川の支流は以下の通り。( )内は、スペルと合流点:
- ロート川(Roth、ロート)
- アウラッハ川(Aurach、ロート)
- フィンスターバッハ川(Finsterbach、ビュッヘェンバッハ)
- ヘムバッハ川(Hembach、レドニッツエムバッハ)
- ビーベルト川(Bibert、ツィルンドルフ/オーバーアシュバッハ)
- クロイツバッハ川(Kreuzbach、オーバーアシュバッハ)
- シュヴァーバッハ川(Schwabach、シュヴァーバッハ)
- マイン=ドナウ運河から分岐したレーテンバッハ水路(Röthenbacher Landgraben、シュタイン)
- シュヴァルツアッハ川(Schwarzach、シュヴァーバッハ)
[編集] 町
レドニッツ川は以下の町を通って流れる。
- ゲオルゲンスミュント(Georgensgmünd)
- ロート(Roth)
- ビュッヒェンバッハ(Büchenbach)
- レドニッツヘムバッハ(Rednitzhembach)
- ペンツェンドルフ(Penzendorf)
- シュヴァーバッハ(Schwabach)
- シュタイン(Stein)
- ニュルンベルク(Nürnberg)
- オーバーアシュバッハ(Oberasbach)
- ツィルンドルフ(Zirndorf)
- フュルト(Fürth)
[編集] 水質
水質は、この数十年間で改善された。1976年の分類ではクラスIIとIIIとの間(重大な負荷)あるいはクラスIII(ひどく汚染されている)であったが、『上部レグニッツ水質浄化作業グループ』の貢献で、2001年のロート南部では、依然「重大な負荷」であったが、その北部ではクラスII(あまり重くない負荷)にまで改善された。
[編集] 経済的意義
シュヴァーバッハでは中世から19世紀の終わりまで、多くの木製の水車が稼働しており、隣接する土地の灌漑に利用されていた。(レグニッツ川参照)
今日では、レドニッツ川の水は、ニュルンベルク発電所の冷却塔の水として利用されている。