ロシア連邦警護庁
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ロシア連邦警護庁(Федеральная служба охраны;略称ФСО)とは、ロシア版シークレット・サービスともいえる機関であり、大統領を始めとする政府の重要人物の警護、政府庁舎の警備を主管している。2004年8月からは、政府通信の保障機能も遂行している。また、組織犯罪対策の裁判において、証人、裁判官、警察機関職員の警護等、いわゆる証人保護プログラムも遂行している。なお、任務遂行にあたって、一定の諜報・捜査権限も与えられている。
連邦警護庁の前身は、ソ連国家保安委員会 (KGB) 第9局である。このため、元KGB第9局、連邦警護庁職員は、ヂェヴャーチク(девячик;9番)と俗称されている。
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[編集] 歴史
[編集] 警護総局
連邦警護庁の前身は、ソ連KGB第9局である。1991年8月のクーデター未遂後、第9局はソ連大統領府に移管され、ソ連大統領府附属警護局となった。
一方、ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国最高会議及び政府の警備は、1955年から最高会議に従属する内務省職員が従事していた。1990年までに、この部署は、施設保安・警備庁に改称された。1990年、ボリス・エリツィンの最高会議議長選出後、アレクサンドル・コルジャコフを長とする最高会議議長保安課が創設された。
1991年10月、保安・警備庁は、ソ連大統領府との合意により、ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国最高国家権力・統制機関警備局に改称された。同年、ロシアの国家警護機関は、警護総局(Главного управления охраны;略称ГУО)に統合された。
[編集] 大統領保安局
[編集] 連邦警護庁
1996年5月27日、国家警護法成立。同年6月19日、警護総局は、連邦警護庁に改称され、大統領保安局はその機構部署に編入された。同年8月2日、連邦警護庁規程承認。
2004年8月7日、解散された連邦政府通信・情報局 (FAPSI) のSIGINT関係を除く全部門が連邦警護庁に編入された。
[編集] 機構
- 特殊通信・情報局
- 特別任務ガレージ
- モスクワ・クレムリン警備司令官局
- 大統領連隊
- 大統領音楽隊
- 報道局
[編集] 歴代長官
連邦警護庁長官のみ。
- Yu.クラピヴィン(1996年7月 - 2004年5月)
- エフゲニー・ムロフ(2004年5月 -)
[編集] 関連項目
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旧KGB系 | 連邦保安庁(FSB)|対外情報庁(SVR)|連邦警護庁(FSO) |
ロシア連邦軍参謀本部 | 情報総局(GRU)|軍事測量局(VTU) |
[編集] 外部リンク
- ロシア連邦警護庁公式サイト(ロシア語)