ローマ市民権
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ローマ市民権(Roman citizenship)は、古代ローマ市民に与えられた諸権利。
市民集会(民会)における選挙権、被選挙権、婚姻権、所有権、裁判権など。ギリシアのアテナイが市民権の獲得を厳しく制限したのに対し、ローマは、徐々にこの市民権を他部族、他民族、果ては解放奴隷にも与え、広大な帝国を形成させていった。前1世紀の同盟市戦争を契機にイタリア半島の諸都市に市民権が拡大された。その後、地中海世界が統一され帝政に入ると、さらに市民権は拡大されていき、最終的には212年にカラカラ帝が発したアントニヌス勅法により、帝国内の全自由民に市民権が与えられた。
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