ワイルドリスク

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ワイルドリスク（Wild Risk、1940年 - 1973年）は、フランスの競走馬・種牡馬。1942年から45年にかけて平地、障害の両方で活躍した。種牡馬となってからは障害競走に出走経験がある馬としては珍しく平地用種牡馬としても成功し、1955,61,64年の3度フランス種牡馬チャンピオンを獲得している。

父はセントサイモン系でフランスで活躍したリアルト、母はブランドフォードの産駒ワイルドバイオレットであり、その間に1940年生まれた。現役時代は長距離を中心に走り、平地では22戦4勝、エドガージロワ賞、ルサンシー賞等に優勝。障害でも1線級の実力の持ち主で、ドートゥイユ大障害（5100m）、トルワ賞、プランタン大障害等に14戦9勝。平地障害の合計で36戦13勝、3,843,385フラン獲得の戦績を残している。

引退後は種牡馬入りしたが、障害への出走経験等からあまり期待されていなかった。だが、ワードンがワシントンDCインターナショナル、ヴィミーがキングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークスを制し、その後もバルト（パリ大賞典、アスコットゴールドカップ）、ワルドメイスター（カドラン賞）、ルファビュリュー（ジョッケクルブ賞）等を輩出し、さらにこれらが種牡馬としても成功し、ステイヤーを多数送り出すワイルドリスク系を形成した。その後直系子孫自体は競馬のスピード化の流れに乗れず障害や南米へと流れていき、それらも現在は殆ど衰退しているが、母系の中に入って重要なスタミナ源となっているとされており、日本ではテイエムオペラオーやメイショウサムソンにワイルドリスクのクロスがある。

[編集] 血統表

ワイルドリスクの血統　（セントサイモン系／Isinglass5.5×5=9.38%）
父 Rialto 1923　栗毛	Rabelais 1900　鹿毛	St.Simon	Galopin
			St.Angela
		Satirical	Satiety
			Chaff
	La Grelee 1918　栗毛	Helicon	Cyllene
			Vain Duchess
		Grignouse	Kilglass
			Simper
母 Wild Violet 1935　鹿毛	Blandford 1919　黒鹿毛	Swynford	John o'Gaunt
			Canterbury Pilgrim
		Blanche	White Eagle
			Black Cherry
	Wood Violet 1928　栗毛	Ksar	Bruleur
			Kizil Kourgan
		Pervencheres	Maboul
			Poet's Star F-No.3-f