ワルシャワ中央駅
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ワルシャワ中央駅 (Warszawa Centralna) はポーランドの首都ワルシャワにある鉄道駅。ドイツ、ウクライナ、ベラルーシ、ロシアなどへと至る国際列車が発着する。
[編集] 概要
1975年、アルセニウシュ・ロマノヴィッチの設計で現在の駅舎が完成した。共産党政権下の各国でみられる建築様式である。大きな駅舎だが、乗車ホームは地階にあり、駅の1階と2階には切符売り場や様々な店がある。有人の切符売り場は混雑することが多く、切符購入には時間を要する。地階のホームは4本で、8番線まである。地下道を通じてワルシャワ地下鉄のホームと結ばれている。
国際列車によってドイツのベルリン、ロシアのモスクワなどと結ばれている。グダンスク、カトヴィツェ、クラクフなどの主要都市を結ぶICも発着する。ワルシャワからクラクフの間に高速新線が開通したため、両都市間の移動は約3時間と便利になった。
東欧革命、共産党政権崩壊にともない、ポーランドでは急進的な経済改革が推進され、貧富の差が急速に拡大した。このことがワルシャワの治安悪化をもたらしており、とりわけ中央駅周辺は注意が喚起されている。