ヴィック・モロー
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ヴィック・モロー(Vic Morrow、1932年2月14日 - 1982年7月23日)は、アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市ブロンクス出身の俳優。本名ヴィクター・モロー(Victor Morrow)。
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[編集] 経歴
17才で高校を中退し、海軍に入隊。軍務を終えてから、夜学に入学し直してハイスクールを卒業。
フロリダのサザン大学で法律を学んだが、メキシコ・シティ・カレッジ演劇科に転校。卒業後、地方劇団、ニューヨークのアクターズ・ワークショップを経て、オフ・ブロードウェイの舞台に進出。
1955年、「暴力教室」で映画デビュー。 1957年、バーバラ・ターナーと結婚。二人の娘をもうける。次女は女優のジェニファー・ジェイソン・リー。
1962年、テレビシリーズ「コンバット!」の主役・サンダース軍曹役で人気スターになる。
1964年、離婚。 1975年、再婚するが一年足らずで再び離婚。
1982年、「トワイライトゾーン/超次元の体験」第1話(ジョン・ランディス監督)で、人種差別主義者だったのが、逆に差別される立場になってしまう、という男を演じる。クライマックスであるベトナム戦争のシーンの撮影中、頭上から模擬爆弾の爆風を受けたヘリコプターが落下。共演していたベトナム出身の二人の子供と共にローターに巻き込まれて死亡(ヘリコプターの搭乗員は無事だった)。このためにラストシーンが変更され、この事故のシーンは映画に採用されなかったが、日本のビデオ映画「ザ・ショックス」やテレビ特番の衝撃映像集で数回取り上げられている。
[編集] 出演作品
[編集] テレビドラマ
- 「コンバット!」(1962年-1967年)
- 「ルーツ」(1977年)
[編集] 映画
- 「暴力教室」Blackboard Jungle (1955年)
- 「悪人への貢物」 Tribute to a Bad Man (1956年)
- 「最前線」 Men in War (1956年)
- 「俺に近づくな」 Hell's Five Hours (1957年)
- 「真昼の欲情」 God's Little Acre (1958年)
- 「闇に響く声」 King Creore (1958年)
- 「シマロン」 Cimarron (1960年)
- 「四人の無頼漢」 Posse From Hell (1960年)
- 「ギャングの肖像」 Portrait of a Mobster (1961年)
- 「ダーティ・メリー・クレイジー・ラリー」 Dirty Mary, Crazy Larry (1974年)
- 「ザ・テイク」 The Take (1974年)
- 「危険なめぐり逢い」 Jeune Fille Libre Le Soir (1975年)
- 「マタクンベの黄金」 Treasure of Matecumbe (1976年)
- 「がんばれ! ベアーズ」 The Bad News Bears (1976年)
- 「宇宙からのメッセージ」 Message From Space (1977年)
- 「エビクターズ/惨殺の家」 The Evictors (1979年)
- 「モンスター・パニック」 Monster: Humanoid From the Deep (1980年)
- 「ターゲット・ハリー」(1980年)
- 「ブロンクス・ウォリアーズ/1990年の戦士」 1990:The Bronx Warriors (1982年)
- 「トワイライト・ゾーン/超次元の体験」 Twilight Zone The Movie (1983年)
[編集] 外部リンク
- Filmography
- Twilight Zone Tragedy at crimelibrary.com
- Find A Death - Vic Morrow
- Article on Twilight Zone tragedy, written by friend and COMBAT! co-star Dick 'Little John' Peabody
- Sculptural Tribute to Actor Vic Morrow
- NTSB Accident Investigation Report
- Vic Morrow - Find A Grave
カテゴリ: アメリカ合衆国の俳優 | ニューヨーク州の人物 | 1932年生 | 1982年没