ヴィーゴ・ブルン
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ヴィーゴ・ブルン(Viggo Brun、1882年10月13日-1978年8月15日)はノルウェーの数学者。
ゴールドバッハの問題を研究する中で、エラトステネスの篩と同じようなアプローチで得られる(合同式の解の個数等に関する)ある種の和の評価を確立し、所謂近代的な篩法(sieve method)を創めることとなった。現在では(ブルンの)篩い法は数論における最も強力な初等的方法となっている。ゴールドバッハの問題と双子素数の分布との密接な関係に気付き、双方において先駆的な仕事を残したが、特に双子素数の分布に関して初めて定量的な結果を証明し、それによって双子素数の逆数の和が収束することを証明した(其の極限値は彼の名を冠してブルンの定数と呼ばれる)。晩年は、オスロ大学の学長なども務めた。ブルンの定理