ヴェブレン階層
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ヴェブレン階層とは、ヴェブレン関数の値からなる超限次元の行列で、フェファーマン・シュッテの順序数(Γ0)より小さい順序数を表現する一般的な方法として有名。 任意の Γ0 より小さい順序数は、0と和とヴェブレン関数の組み合わせによって、有限に記述される。
[編集] ヴェブレン階層とヴェブレン関数
ヴェブレン関数 は、可算な順序数の上に定義される二変数関数で、最小の非可算な順序数を Ω で表すとき、ヴェブレン関数の値からなる Ω×Ω の超限次元の行列を特にヴェブレン階層と呼ぶ。 ヴェブレン階層の α 行目、β 列目の値を
と書く。 ここでは、概略的な説明にとどめる。
まず、ヴェブレン階層の0行目に additive principal な順序数を小さいものから順番に置く。(すなわち、 )次に、1行目には、
をみたすような α を小さいものから順番に置く。これらの順序数
を、特に ε&\alpha; と書く。例えば、 ε0 は、
となる最小の順序数で、直感的には
の値である。ただし、
ではないことに注意せねばならない。従来の羃の表記よりは、右上から左下にかけて小さく書かれている方が、意味的には正しい。ε1 は、ε0 より大きく
であるような最小の数で、
の極限として与えられる。 一般に、後続順序数 α+1 に対して、ヴェブレン階層の α 列目は
となるような β が順番に置かれ、極限順序数 λ に対しては、それより上のすべての行に現れる順序数が順番に置かれる。
このように構成されたヴェブレン階層の値は、次のように比較することができる: 次のいずれかが成り立つ場合、 。
- α=γ かつ β < δ
- α<γ かつ
- α>γ かつ
[編集] フェファーマン・シュッテの順序数
フェファーマン・シュッテの順序数とは、Γ0 と書かれ、 をみたすような最小の順序数。任意の Γ0 より小さい順序数は、0と和とヴェブレン関数の組み合わせによって、有限に記述される。
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