一本背負投
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一本背負投(いっぽんせおいなげ)は、柔道の投げ技の手技の一つで、一本背負い(いっぽんぜおい)という通称もある。
前に(若しくは右(左)前隅に)崩しながら、前回りさばきで踏み込み体を沈め、右(左)腕を受けの脇下にいれ、肩にのせ、受けの体を背負い上げて、投げる技。昔は一本背負投も背負投の一部として分類されていたが、既に分かれていたIJFの分類法に合わせる形で平成9年に改正され、かつての「背負投」は「背負投」(双手背負)と「一本背負投」に分かれた。古くは木村政彦、現代では古賀稔彦の得意技としても有名。
また、相撲にも「一本背負い」という同様の形の決まり手がある。相手の懐に入って相手の片腕を両手で抱え、肩に担いで自分の前方に投げ倒す大技であるが、相撲においては相手に背を見せることは送り出しでの負けの可能性が高く、そうでなくても失敗すると、つまり足の裏以外の部分が土俵に接触すると即負けとなることが柔道と違って多いため、滅多に成功することはない。
柔道では引き手は相手の上腕の辺りを持つのが一般的であるが、襟を持ってしまう場合もある。ただし、襟を持って技を掛ける場合は組み手が逆になるので注意が必要である。また、木村政彦が考案したバリエーションで、技を掛ける際に釣り手で相手の膝を抱えるというものもある。また、小内巻込へ連絡しやすいというメリットも併せ持つ。
技の掛け方は基本的に背負投(双手背負)と同じ。
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