丁半
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丁半(ちょうはん)とは、サイコロを2つ使用してそれぞれの上面に現れる目の合計が偶数か奇数かを当てるギャンブルのことである。
サイコロを通常ツボと呼ばれる籠(手で持てるくらいの大きさの籠)に入れてツボを振り、ツボを床に押し当てサイコロを隠し、サイコロの目の合計が偶数なのか奇数なのか予想させ賭けさせる。ツボを振る人(現在のカジノで言うところのディーラーに相当する)のことをツボ振りと言う。
サイコロの目の合計が偶数の場合には丁(ちょう)、奇数の場合には半(はん)という。2つのサイコロの合計数字は2(1と1)から12(6と6)まであり、偶数および奇数になる確率はそれぞれ50%である
組合せの数を数えると、丁が4/7、半が3/7となり、「丁が有利」という誤解に基づく俗説があるが、確率論的には組み合わせの数ではなく全事象を考えなければならないため、どちらも18/36となり、同じ確率であることがわかる。(同確率であるので、俗説を信じて丁に賭け続けたからといって損をすることは無い。)
数字の言い方には、以下の例のように独特の言い方がある。
- 2と5 グニの半
- 1と1 ピンゾロの丁(1のことをポルトガル語でピンというところから由来。ピンキリのピンのこと。ゾロとはゾロ目のこと)
- 4と3 シソウの半
通常、ツボを振った後で丁か半かを決めてコマ(木札といい、蒲鉾板みたいな板で焼印が押されている。現在のカジノで言うところのチップに相当する)を張る。コマ(木札)はお金の代わりで、1つあたりいくらとレートが決まっている。
サイコロの目の合計を丁と予想する場合にはコマを横に置いて張る。逆に半と予想する場合にはコマを縦において張る。ツボ振りの周りには「丁方ないか半方ないか」と威勢よく言う人がいて、勝負を煽る。丁半いずれかの賭けているコマが極端に少ないと少ない方を「…方ないか」と煽られる。
なお、うまくいくかどうか分からず、でたとこ勝負でやってみることを「一か八か」というが、この「一」と「八」はそれぞれ「丁」と「半」の上の部分を取って作られたともいわれている。
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