与那覇岳
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与那覇岳(よなはだけ)は、沖縄県、国頭村字奥間・字比地にある山である。
沖縄海岸国定公園内にある沖縄本島最高峰、標高は503メートル(沖縄県最高峰は石垣市の於茂登岳)。ただし、その隣の498mのピークに三角点があり、こちらを山頂のように見なす向きもある。外見はなだらかな山であるが、山頂付近までいくつもの谷が入り込む複雑な地形である。
いわゆる山原(やんばる)の森の中心にあたり、イタジイを中心とする照葉樹林に覆われ、谷間を中心にシダ類や蘭の種類が多い。また、ノグチゲラ・ヤンバルクイナ・ケナガネズミなど、沖縄諸島の多くの貴重な動植物の生息地でもある。ただし、麓の方は伐採や開発により畑や二次林になっている。
8合目付近までは林道(大国林道)が通っており、そこから山頂への山道があったが、自然保護の観点から山頂への登頂は自粛されている。
[編集] 歴史
[編集] その他
亜熱帯の沖縄では冬に雪も氷もない(アラレは数年に一度くらい降る)が、与那覇岳の山頂には年に一度だけ雪が降る(あるいは氷が張る)という冗談めいた話がある。