世界保健機関
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世界保健機関(せかいほけんきかん、World Health Organization)は、健康を人間の基本的人権の一つと捉え、その達成を目的として設立された国際連合の専門機関。かつては、世界保健機構(せかいほけんきこう)の名称で親しまれていた。現在では、世界保健機関が正式名称。英語での略称は、WHO。
1948年設立。本部はジュネーヴ。設立日である4月7日は、世界保健デーになっている。
WHOにおける健康の定義は、「完全な肉体的、精神的及び社会福祉の状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない」(WHO憲章前文より)とされていてかなり広い目標を掲げている。
そのために、病気の撲滅のための研究、適正な医療・医薬品の普及だけでなく、ベーシック・ヒューマン・ニーズ(BHN)の達成や健康的なライフスタイルの推進にも力を入れている。
現在の加盟国は192カ国。
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[編集] WHOの活動内容
[編集] 付属機関
- 国際がん研究機関(IARC)
- WHO健康開発総合研究センター(WHO神戸センター、WKC)
[編集] 台湾問題
中華民国(いわゆる台湾)は現在、国連に加盟していない国家であり、国連の常任理事国である中華人民共和国(以下、中国と記す)が中華民国が現在統治している領域全てを自国の領土と主張している。その為中華民国は長い間国家としては愚か、オブザーバー参加ですら出来ないでいる。
その典型的な例としては、2007年3月29日、スイスジュネーブで開かれた国連人権理事会第4回会議において国際自由連盟中華民国代表の姚嘉文考試院長が、台湾名義でWHOへ加盟できるよう呼びかけを行ったが、中国の抗議に遭いその発言全てが議事記録から抹消されるという出来事が起こっている。