中井広恵
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中井広恵(なかい ひろえ、本名:植山広恵(旧姓中井)、1969年6月24日 - )は、将棋の女流棋士。北海道稚内市出身。佐瀬勇次名誉九段門下。女流棋士番号17。
清水市代に次いで女流六段になり、女流棋界において長らく二強時代を形成した。女流棋士の中で最も男性棋士に近い将棋を指すといわれ、NHK杯テレビ将棋トーナメントにおいて、得意の相矢倉で佐藤康光を後一歩のところまで追い詰めたこともある。夫は、同じく将棋棋士の植山悦行六段で、3人の娘の母親でもある。同門の中座真五段は同郷にして同学年である。
2006年12月には女流棋士新法人設立準備委員会の委員長に就任。女流棋士の団体の日本将棋連盟からの独立のために各方面との調整や支援者集めなどに駆け回っている。
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[編集] 略歴
- 1981年4月 女流2級でプロ入り。当時11歳10ヶ月で、史上最年少プロだった(現在は藤田綾の11歳7ヶ月が最年少)。
- 1983年3月 女流初段へ昇段、4月に女流二段へ昇段。奨励会に6級で入会
- 1985年度 女流名人戦初優勝
- 1986年度 女流三段に昇段
- 1989年度 女流四段へ昇段
- 1990年度 女流王位戦初優勝。奨励会を2級で退会
- 1992年度 女流五段に昇段
- 1994年度 女流王将戦初優勝
- 2001年度 倉敷藤花戦初優勝
- 2002年 女流六段に昇段
- 1986年 稚内市民栄誉賞
- 2003年~ 埼玉県蕨市教育委員
[編集] 優勝履歴
- 女流名人
- 第12期(1985年度)、13期、15期、18期~20期、26期、28~29期(2002年度)
- クイーン名人
- 女流王将
- 第17期(1994年度)、24期~26期(2004年度)
- 女流王位
- 第1期(1990年度)~3期(1992年度)
- 倉敷藤花
- 第9期(2001年度)~11期(2003年度)
- レディースオープントーナメント
- 第1回(1988年度)、2回、4回、8回、10回(1996年度)優勝
- 鹿島杯女流将棋トーナメント
- 第3回(1998年度)、6回、8回(2003年度)優勝
[編集] 著書
- 中井広恵の実戦次の一手 講談社 (書籍情報: ISBN 4062046482)
[編集] 関連書
- 鏡花水月-女流棋士中井広恵/その戦いの日々と生活の詩(著者青山牧美) アップフロントブックス (書籍情報: ISBN 4847015649)