中国共産党中央紀律検査委員会
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中国共産党中央紀律検査委員会(略称:中紀委)は党の路線の実行や党紀の整頓、党員の腐敗などを監督する機関。1949年に創設された。紀律委員会は各地方に存在し中将は政府と反腐敗機関観察部門との合同で動く。委員は全国代表大会で選出され、書記、副書記、常務委員は中紀委全体会議で選出される。
歴代書記の顔ぶれを見れば分かるように、重職である。当初は思想の徹底に重きが置かれており、整風運動の推進や、高崗・鐃漱石の反党事件の処理などを行っていたが、現在では党員の腐敗防止に重点が置かれている。
1955年に中央監察委員会と改称、文化大革命で消滅する。1978年の第11期3中全会で陳雲を第一書記にして復活、劉少奇など文化大革命の被害者の名誉回復を行うと共に四人組問題を処理した。
長江公司事件では北京市党委書記で、事件に密接に関わっていたとされた陳希同書記を政治局委員から解任、当時中紀委書記だった尉健行が北京市の党委書記を兼任した。遠華密輸事件でも副書記だった何勇が陣頭に立ち解明にあたった。現在は遠華密輸事件に関わりがあったとされる賈慶林の周辺に手が及んでいるという。
[編集] 歴代書記
[編集] 16期中紀委委員
(2002年11月15日 中共16期中央委員会第一回全体会議通過 委員は120名)
- 書記 呉官正
- 副書記 何勇 夏賛忠、李至倫(監察部長)、張樹田、劉錫栄、張惠新、劉峰岩
- 常務委員会常務委員(18人):干以勝、馬馼(女)、馬志鵬、王振川、劉峰岩、劉家義、劉錫栄、李至倫、呉玉良(2004年1月補選)、呉官正、呉毓萍(女)、何勇、沈徳咏、張樹田、張惠新、趙洪祝、夏賛忠、黄樹賢(監察部副部長)、解厚銓