中村健之介
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
中村 健之介(なかむら けんのすけ1939年6月24日- )は、日本のロシア文学者。国際基督教大学教養学部卒業、東京大学大学院比較文学比較文化博士課程中退、北海道大学助教授、教授を経て東京大学教養学部教授、現在大妻女子大学比較文化学部教授。
もっぱらドストエフスキー研究に専念してきたが、近年は宣教師ニコライとその周辺の研究で業績を挙げている。明治大学助教授(英語圏文学)の中村和恵は娘。
[編集] 著書
[編集] 単著
- 『ドストエフスキー・作家の誕生』 みすず書房, 1979
- 『ドストエフスキー 生と死の感覚』 岩波書店, 1984
- 『ドストエフスキーと女性たち』講談社, 1984
- 『ドストエフスキーのおもしろさ』 岩波ジュニア新書, 1988
- 『ドストエフスキー人物事典』朝日新聞社(朝日選書) 1990
- 『知られざるドストエフスキー』岩波書店, 1993
- 『宣教師ニコライと明治日本』岩波新書, 1996
- 『ニコライ堂の女性たち』(中村悦子との共著) 教文館, 2003
- 『永遠のドストエフスキー』 中公新書, 2004
[編集] 翻訳
- 『ドストエフスキイ裁判記録』ベリチコフ編、現代思潮社, 1971
- 『ドストエフスキーの青春』コマローヴィチ みすず書房, 1978
- 『ニコライの見た幕末日本』ニコライ 講談社学術文庫, 1979
- 編訳『ドストエフスキーの手紙』北海道大学図書刊行会, 1986
- 編訳『ドストエフスキー写真と記録』V.ネチャーエワ 論創社, 1986
- 編訳『明治日本とニコライ大主教』ドミートリー・マトヴェーヴィチ・ポズニェーエフ 講談社, 1986
- ドリーニン編『スースロワの日記 ドストエフスキーの恋人』みすず書房, 1989
- 『ドストエフスキー裁判』N.F.ベリチコフ編 北海道大学図書刊行会, 1993
- 訳編『明治の日本ハリストス正教会』ニコライ 教文館, 1993
- 編訳『宣教師ニコライの日記抄』北海道大学図書刊行会, 2000