明治大学
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明治大学
大学設置 | 1920年 |
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創立 | 1881年 |
学校種別 | 私立 |
設置者 | 学校法人明治大学 |
本部所在地 | 東京都千代田区神田駿河台 |
キャンパス | 駿河台(東京都千代田区) 和泉(東京都杉並区) 生田(神奈川県川崎市多摩区) |
学部 | 法学部 商学部 政治経済学部 文学部 理工学部 農学部 経営学部 情報コミュニケーション学部 国際日本学部(仮称) |
研究科 | 法学研究科 商学研究科 政治経済学研究科 経営学研究科 文学研究科 理工学研究科 農学研究科 ガバナンス研究科 グローバル・ビジネス研究科 会計専門職研究科 法務研究科 |
ウェブサイト | 明治大学公式サイト |
明治大学(めいじだいがく、英称:Meiji University)は、東京都千代田区神田駿河台に本部を置く日本の私立大学である。1920年に設置された。大学の略称は明大および明治。
目次 |
[編集] 概観
[編集] 大学全体
明治大学は「近代市民社会を担う聡明な若者を育成する」ことを目指し、1881年にフランス法の自由民権思想を学んだ青年らが創設した。明治大学の関係者は「この精神は明治大学のアイデンティティとして継承されている」と考えている。
明治大学の校友組織には「駿台クラブ」や「駿台会」という組織がある。また、明治大学の紀要には「駿台史学」という名称のものも発刊されている。いずれも明治大学本部のある「駿河台」の地名からつけられている名称である。なお、これらの組織・紀要の表記方法と駿台予備学校の表記方法は似ているが、資本はもとより明治大学校友による設立であるなどといった関係は一切ない。
もともとは法律学校としてスタートしているが、商科の明治という異名を持ち、伝統的に商学で知られる。 尚、明治大学商学部は日本の私立大学で初めて設置された商学部(1904年、専門学校令による専門学校として)でもある。
[編集] 理念
明治大学の基本理念は「権利自由」「独立自治」である。現在ではこれに「質実剛健」「新しい知の創造」「時代の要請」を加えたものを大学の理念としている。
[編集] 学風および特色
大学の略称は明大であり、「めいだい」と発音する。名古屋大学の略称である名大(めいだい)と発音が同じであるため、関東地方では名古屋大学の略称である「名大」を「なだい」と発音する人もいる。ただし、商標「名大」称呼「メーダイ」は国立大学法人名古屋大学によって商標登録(第4861457号)もされているため、この事実を考えると「なだい」は誤用である。明治大学は、商標「明治大学」称呼「メイジダイガク、メイジ」を商標登録(第3043764号)しているが、「明大」「めいだい」に関しては商標登録をしていない。
[編集] 沿革
[編集] 略歴
1881年1月17日に岸本辰雄・宮城浩蔵・矢代操の3人によって設立された明治法律学校を母体とする。1903年に専門学校令による教育機関となった際に現校名となった。
[編集] 年表
- 1881年 有楽町3丁目1番地数寄屋橋内旧島原藩の邸内に明治法律学校として開校
- 1886年 神田駿河台南甲賀町11に校舎を移転
- 1888年 特別認可学校規則により法律学部・政治学部の2学部が認可
- 1903年 専門学校令により明治大学と改称
- 1904年 学則改正により法学部・政学部・文学部・商学部設置、各学部に本科・専門科設置
- 1912年 政学部を政治経済科と改称
- 1920年 大学令による大学設置認可、明治大学校歌を公示、卒業生に明法学士の称号が授与されるようになる
- 1921年 専門部に二部法科を設置、駿河台の大学予科校舎竣工
- 1929年 専門部女子部を設置
- 1934年 予科を現在の和泉キャンパスに移転
- 1939年 専門部興亜科を新設、経営・貿易・農政・厚生の4科を設置
- 1944年 東京明治工業専門学校を設置
- 1945年 9月、興亜科を産業経済科と改称
- 1949年 学制改革により新制大学となり、法学部・商学部・政治経済学部・文学部・工学部・農学部を設置、法学部・商学部・政治経済学部・文学部に二部を設置
- 1950年 明治女子専門学校(専門部女子部が戦後に改称)を、明治大学短期大学に改称
- 1951年 生田校舎を建設
- 1953年 経営学部設置
- 1989年 理工学部設置
- 1998年 創立120周年記念館リバティタワー竣工
- 2004年 アカデミーコモン完成、法科大学院を開設、情報コミュニケーション学部設置、短期大学、二部の学生募集を停止
- 2005年 和泉メディア棟完成、会計大学院を開設、総長制廃止
- 2007年 電気電子工学科と電子通信工学科を再編し、電気電子生命学科設置
- 2008年 国際日本学部(仮称)設置予定
[編集] 基礎データ
[編集] 所在地
[編集] 象徴
- 明治大学校歌(作詞:児玉花外、作曲:山田耕筰)
- 他に応援歌として「紫紺の歌」がある。
[編集] 教育および研究
[編集] 組織
[編集] 学部
- 法学部
- 法律学科
- 商学部
- 商学科
- 政治経済学部
- 政治学科
- 経済学科
- 地域行政学科
- 文学部
- 文学科
- 日本文学専攻
- 英米文学専攻
- フランス文学専攻
- ドイツ文学専攻
- 演劇学専攻
- 文芸メディア専攻
- 史学地理学科
- 日本史学専攻
- アジア史専攻
- 西洋史学専攻
- 考古学専攻
- 地理学専攻
- 心理社会学科
- 臨床心理学コース
- 臨床社会学コース
- 文学科
- 理工学部
- 電気電子工学科
- 電子通信工学科
- 電気電子生命学科(2007年度より上2つの学科が統合)
- 機械工学科
- 機械情報工学科
- 建築学科
- 工業化学科
- 情報科学科
- 数学科
- 物理学科
- 農学部
- 農学科
- 農業経済学科
- 農芸化学科
- 生命科学科
- 経営学部
- 経営学科
- 会計学科
- 公共経営学科
- 情報コミュニケーション学部
- 情報コミュニケーション学科
- 国際日本学部(仮称)
[編集] 大学院
- 法学研究科
- 商学研究科
- 政治経済学研究科
- 経営学研究科
- 文学研究科
- 理工学研究科
- 農学研究科
- ガバナンス研究科(公共政策大学院)
- グローバル・ビジネス研究科(経営管理大学院)
- 会計専門職研究科(会計大学院)
- 法務研究科法務専攻(法科大学院)
[編集] 附属機関
- 社会科学研究所
- 人文科学研究所
- 科学技術研究所
- 軍縮平和研究所
- 明治大学博物館
- 情報科学センター
- 国際交流センター
- 知的資産センター
- 大学史資料センター
- 心理臨床センター
- 図書館
[編集] 学生生活
[編集] スポーツ
- 明大ラグビー部と早大ラグビー蹴球部の対校戦である早明戦(明早戦)は、ラグビーファンには伝統の一戦として知られ、毎年NHKでは実況中継を日本全国に向けて生放送している。
- 硬式野球部は東京六大学野球連盟に加盟している。東京六大学野球連盟は早稲田大学と慶應義塾大学の対校戦を再開させるために明治大学が提唱して始めた早慶明三校対校戦をその発祥としている。
- 日本拳法部は冬に大阪で行われる全日本学生拳法選手権大会での優勝経験が豊富で、2004~2006年は部創設以来2度目となる3連覇を達成した。
[編集] 大学関係者と組織
[編集] 大学関係者一覧
[編集] 施設
[編集] キャンパス
- 駿河台キャンパス
- 法人本部、文系学部の3・4年、文系大学院
- かつては古い建物が多かったが、1990年代後半から建替えが進んでいる。23階建ての校舎はリバティタワーという。2004年には旧13号館(旧大学院棟)跡地に法科大学院が入った11階建てのアカデミーコモンが完成した。
「紫紺館」という校友会館が2006年末に完成した。
- 文系学部の1・2年
- 学生数の割には狭い。2004年度からの情報コミュニケーション学部の新設に合わせ、2005年4月には全面ガラス張りの新校舎である「和泉メディア棟」が完成した。
明治大学の学生の間で、駿河台への進級後に和泉での授業を再履修することを「和泉返し」、留年することを「和泉止まり」と言う俗語が存在している。
- 理工学部・農学部・理系大学院(理工学・農学研究科)
- 旧大日本帝国陸軍第九技術研究所跡にある。農学部があるのでキャンパスは前述の2キャンパスよりかなり広く、南側には実習用の畑が広がっている。キャンパスが高台にあるため、大学の入口(生田駅よりは裏口になる)から建物までの間はかなり急な坂となっている。
[編集] 対外関係
[編集] 他大学との協定
[編集] 附属学校
付属学校は中高それぞれ3校あるが、学校法人明治大学が管掌しているのは明治大学付属明治中学校・高等学校のみで、残る2校は別法人の所属である。
[編集] Wiki関係他プロジェクトリンク
[編集] 公式サイト
大学: | 明治大学 |
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高等学校: | 明治大学付属明治高等学校 |
中学校: | 明治大学付属明治中学校 |
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