五台山 (中国)
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五台山(ごだいさん)は、中国山西省東北部の五台県にある古来からの霊山である。標高3,058m。一名、清涼山、仏教では、文殊菩薩の聖地として、古くから信仰を集めている。旧字表記では、五臺山。
山名の由来は、この山が五つの主要な峰によって構成されていることによる。
- 東台 望海峰
- 西台 挂月峰
- 南台 錦綉峰
- 北台 葉頭峰 - 最高峰
- 中台 翠岩峰
山内には、北魏の時期に大浮図寺と呼ばれる寺が建立され、それ以後、多数の山岳寺院が建立された。その最も繁栄した時期には、300以上の寺が林立していたという。観音菩薩の霊場である普陀山、普賢菩薩の霊場である峨眉山と並んで、中国仏教の聖地とされる。現在でも、台内に39ヵ寺、台外に8ヵ寺で、合計47ヵ寺の寺院が存在する。
日本の平安時代から鎌倉時代の入唐僧や入宋僧の多くも、天台山と共に率先してこの山を訪れた。また、チベット仏教徒の尊崇も集めており、中国内地では、漢伝仏教とチベット仏教との唯一の共通の聖地となっている。
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