五次方程式
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五次方程式(ごじほうていしき)とは、次数が 5 であるような代数方程式のこと。
代数学の基本定理によれば、任意の複素数係数方程式は複素数の中に根をもつのであるが、しかしながら 5 次より高次の方程式には一般には代数的解法 は必ずしも存在しない。すなわち、一般の五次方程式に対して代数的な 根の公式は存在しない。 もうすこし詳しく言うならば、五次の一般方程式の根を、その式の各項の係数と有理数の、有限回 の四則演算および有限回 の根号をとる操作の組み合わせで表示することは出来ないのである。
これはルフィニ、アーベル、ガロアらによって示され、またガロア理論によって方程式が代数的に解ける条件が裏付けられている。
なお、代数的では無いながら、楕円関数などを用いた根の公式は存在する。