五虎大将軍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
五虎大将軍(ごこだいしょうぐん)とは、中国三国時代の蜀漢の武将のうち特に武勇を知られた関羽、張飛、馬超、黄忠、趙雲、の5人を指す。正史における序列はこの順番である。
諸葛亮の進言により劉備が古参・新参を問わず信頼と功績のある武将を任命した。重要な軍事の際にはそれぞれ軍を率いて活躍し、軍事における中心的な役割を果たした。 また、五虎大将軍を擁することで、魏の五大将に対抗したとも考えられる。
五虎大将軍は15世紀にまとめられた小説『三国志演義』ではじめて現れる。起源は3世紀に書かれた歴史書『三国志』でこの5人の伝が「蜀書」関張馬黄趙伝として1巻にまとめて記述されていることや、関羽、張飛、馬超、黄忠がそれぞれ前将軍、右将軍、左将軍、後将軍に任じられたときのエピソードを元にしているとされている。また、命じられた際、関羽が「黄忠のような身分の低い老将や仕えて日が浅い馬超などと自分が同格なのは納得いかない」と愚痴をこぼした、とも記されている。趙雲は、各地を点視するもそれまで大きな功績が少なかったため、他の四人より昇進が遅く、待遇が同格になったのは晩年期であるとされる。
カテゴリ: 三国志 | 名数 | 歴史関連のスタブ項目