亜鉛めっき鉄板
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亜鉛めっき鉄板(あえん めっき てっぱん) 亜鉛でめっきされた鉄板。 鉄素地では、防錆力に問題があるので、亜鉛で覆うことにより、耐久性が上がる。乗用車などの下回りに使われるようになり、下回りの鋼板部分が長年の使用に耐え、錆びることが少なくなった。
[編集] めっき方法
- 溶融亜鉛めっき-鉄を高温で溶けた亜鉛の中につけて付着させる。めっき厚みは一般的に多くなり、防錆力は大きい。ドブ付けという方法では、亜鉛が大量にめっきされる。道路標示版の柱などにこのような方法のものが多い。塗装を施すこともあるが、素地のまま(銀色)で使われることも多い。薄い鉄板をドブ付けすると、歪むので、鋼材や鋼板の一定の厚みが必須。
- 電気亜鉛めっき-めっき槽に鉄をつけて、電気を介して亜鉛をめっきする方法。めっき厚は薄いが、均一にめっきできる。塗料の付着がよいので、塗装する場合に良く使われる。電化製品やコピー機の内部の鉄板などで、塗装せずに使うこともある。ボンデ鋼板は、この電気亜鉛めっきにあたる。
[編集] ブリキとトタン
めっき鉄板であるが、ブリキは錫めっき、トタンは亜鉛めっきの鉄板のことを言う。では、トタンがすべての亜鉛めっき鉄板を総称するかと言うわけでもない。一部の亜鉛めっき鋼板が、トタンと呼称される。すべての亜鉛めっき鉄板をトタンと呼んでも間違いとはいえない面があるが、トタンと呼ぶ人は少なくなってくる傾向。ブリキのおもちゃと言っても、実際はトタンのおもちゃもあったかもしれない。