仏滅紀元
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
仏滅紀元(ぶつめつきげん)とは、釈迦が没した年を紀元とする暦法。仏暦とも言う。東南アジアの仏教徒の多い国などで用いられている。
タイ、カンボジア、ラオスでは、釈迦が入滅してから1年経ってから数え始めるため、紀元前543年を仏滅紀元元年とするが、ミャンマー、スリランカでは釈迦の入滅の年からかぞえるので、紀元前544年を仏滅紀元元年とする。英語ではBhudda Eraといい、仏暦2548年を英語で表記するときはB.E.2548のように頭文字を用いて表記する。なお、ブッダ入滅の年は、宗教的な伝来にもとづくもので、学術的に言われている年と食い違っている。
[編集] タイ、カンボジア、ラオスにおける仏暦
仏暦は東南アジア各地で使われているが、タイでは涅槃に入った年から一年たった年を仏暦紀元にしている。紀元前543年が仏暦紀元となる。つまり、西暦に543を足せば仏暦となり、覚えやすい。ラーマ6世によってタイに導入された。導入の背景には西暦を導入するよりは、仏暦を導入した方が仏教の研究上都合がよかったからだと言われている。このこよみは当時タイの領土であったラオス、カンボジアにも伝播した。なお前述したようにスリランカ、ミャンマーの仏暦とは1年の誤差がある。仏暦はタイ語ではプッタ・サッカラートพุทธศักราชといい、年代を表記するときは頭文字を取ってポー・ソーพ.ศ.と書き、「พ.ศ. 2547」と表記する。修正表は以下の通り。
カテゴリ: 仏教関連のスタブ項目 | 仏教 | 太陰太陽暦 | 紀年法