Wikipedia:以前の版にページを戻す方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウィキペディアの記事を、以前の版に戻したい(revertしたい)と思う時があります。例えば記事が乱暴に破壊されたり、不適切に内容を抜き差しされてしまった場合などです。
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[編集] 差し戻し(リバート、revert)
記事を以前の版に戻す(リバートする)には、以下の手順に従います。
- 当該の記事ページを開き、「履歴」をクリックして記事の履歴ページを表示させ、戻したい段階の版の日時のリンクをクリックします。
- ページが開くと、ページ上部の項目名のすぐ下に「2005年1月1日 (火) 00:00 の版」等、現在表示されている版の投稿日時が書かれています。
- 正しい版を選んでいることを確認したら、普段するように「このページを編集」をクリックします。
- 編集ボックスの上で、古い版を編集している、という旨の警告を受けますが、その警告は無視して、「ページを保存」します。このとき必ず要約欄に、「revert」「差し戻し」等、以前の版にページを戻す事を指し示している言葉を加えておいて下さい。要約欄に記入する際によく使われる文例を以下に挙げます。
- 2005年1月1日 (火) 00:00(UTC)の版へrevert
- 履歴ページから対象版の投稿時間の行をコピーペーストしても構いません。ただしUTCかJSTか等は明確に記載します。9時間ちょうど前に編集された版が存在していてどちらにrevertを行ったのかがわからなくなるかもしれません。
- Reverted edit of (消去したい版の編集者の名前), changed back to last version by (戻したい版の編集者の名前)
- rv (Revert の略=以前の状態に差戻し)
- rvv、rv/v (Revert vandalism の略=荒らし行為の差し戻し。明らかな荒らしに対して用いる)
- 2005年1月1日 (火) 00:00(UTC)の版へrevert
上記の手順を、要約欄等で記載したとおりに行っていない、差し戻しと同時に文章の加筆や修正を行っている、あるいは違う版に差し戻しをしていた等の場合は、差し戻しが正常に行われなかったと判断される場合があります。また、上記の手順に従っていなくても差分表示によって差し戻した事が確認できる場合は、差し戻し相当に当たると判断される場合もあります。
一般に、リバート(差し戻し)は、荒らし行為への対処として推奨される行為です。通常の投稿者が記事に対して寄与すると確信して行った編集への対処としては、推奨される行為ではありません。編集された内容に疑問がある場合はノートページなどで議論を提起してください。合わせて、議論が白熱しても冷静ににある忠告を見て下さい。
[編集] 差し戻しと編集競合
差し戻しによって、編集競合が起こることはありません。もし、あなたが編集ボタンを押してから差し戻しが完了するまでに誰かがそのページを編集したら、その人の編集内容は上書きされてしまいます(ページの履歴には残りますが)。参照量の多いページでは、気を付けて下さい! 逆に、あなたの編集を誰かが削除したように思われるときは、不運な差し戻しによるものではないだろうかと考えて下さい。
[編集] 管理者専用の「rollback(ロールバック、巻き戻し)」リンク
ユーザーの投稿記録ページでは、管理者には、"最新" マーク(この編集がその記事への最後の更新であることを示しています)のある行に "rollback" リンクが追加されています。そのリンクをクリックすると、そのユーザーが関わっていない版のうち最後のものに戻され、要約に自動的に "Reverted edit of X , changed back to last version by Y" (Xは最後に編集を行った者(=revertリンクが表示されていた投稿記録のユーザー)、YはXが編集を行う前の版における投稿者)と入力されます。
もし、「ユーザーの投稿記録」ページを読み込んでから "rollback" ボタンを押すまでの間に誰かがそのページを編集したりロールバックしたら、「Rollback に失敗しました。」というメッセージが詳しい説明とともに表示されます。
その問題のユーザーが、そのページを作成し、かつ唯一の編集者であった場合も、rollback リンクは現れますが、それをクリックしても 「投稿者がただ一人であるため、編集を差し戻せません。」というメッセージが表示されるだけです。
この機能は、最後の二回の編集が同一ユーザーで、一つ前の編集に戻したいだけの場合には、使うことができません。
この機能は、編集内容をいちいちチェックする必要がないような既知の荒らしに対応する場合に役立つ一方、単純なPOV問題に対してはrevertの理由が提示できないため問題になる場合があります。
[編集] 有害とされているrevert合戦
ウィキペディアの、公式なガイドラインの一つ:
「同じ」記事を「同じ」日に、決して3度以上を超えて差し戻ししないこと。(3RR方針)
本当にそんなに 戻す必要があるものなら、たぶん他の誰かがやってくれるでしょう。そしてそうなれば、競合する二つの版のうちの正しい方に、コミュニティが全体として同意していることを見せつけるという、実のある効果を得られるでしょう。よければ他の尊敬するウィキペディアンたちに声をかけて、見てもらえるように頼んでみて下さい。それでもあなたと助っ人の両者が3度にわたって revert しなければならなかったら、たぶんそのページの保護を依頼すべき時です。
競合する2人の「revert 合戦」は野暮ですし、双方にとって不名誉です。一直線に revert を実行するのではなく、歩み寄りの手立て、または同じ主旨を伝えられる代わりの手立てを探って下さい。バカな revert よりそういう編集作業に時間と思考を費やしていれば、遥かに互いに申し分のない記事に近付きます。純粋に編集の下手な新参者の場合は、2人以上で revert することで、それが単独の反対運動ではなく、コンセンサスに近いものだと示せます。
高頻度の revert 合戦の結果、「履歴」は使いにくくなり、投稿しにくくなり、「最近更新したページ」やウォッチリストなどは溢れかえります。低頻度の revert であれば、こういった問題は生じません。
過度の revert 合戦が行われると投稿ブロックの方針によりブロックされる場合があります。まずノートページで論議しましょう。