仲俣申喜男
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仲俣申喜男(なかまた のぶきお、1932年 - )は、富山県生まれの現代音楽作曲家。
東京大学文学部卒業。作曲を間宮芳生、清瀬保二、オリヴィエ・メシアンの各氏に師事。1964年に同門の宗像和とグループ野火を結成。日本音楽集団、現代の音楽展(主催:日本現代音楽協会)などで作品を発表。 寡作家ながら、独自性溢れる清新な作風で注目を集める。特に、伝統楽器に対する斬新なアプローチは高い評価を得、邦楽器作品に携わる多くの作曲家たちに多大な影響を与えた。近年では、鳥の歌の研究に基づく作品を多く手掛けている。
現在、日本現代音楽協会、日本作曲家協議会、日本野鳥の会各会員。
[編集] 主要作品
- ピアノのための組曲(1965)
- ヴァイオリンとピアノのためのラプソディー(1967)
- 5本の尺八のための音楽(1967)
- 独奏十七絃のためのソナタ(1969)
- 3本の尺八のためのスペース(1969~1970)
- 弦楽四重奏曲(1971)
- コンチェルタンテ -邦楽器のための-(1972)
- プラズモディア -弦楽四重奏のための-(1972)
- <風の鳥>第一番 -女声合唱のための-(1978)
- <風の鳥>第三番 -2本のフルートのための-(1987)
- ゼフィール-フルート・ソロのための -(1988)
- いつか夜の仄かな闇より現れでて・・・・・・ -クラリネット、ヴァイオリン、打楽器とピアノのための-(1994)
- 悲しみの鳥 -フルート、打楽器、ピアノのための-(1995)
- シルヴァヌス -打楽器のための-(1996)
- 夜の鳥 -ピアノのための-(1999)
- 沈黙の森 -弦楽四重奏とピアノのための-(2000)